私はクライアントさんに
「やらねば」と思うことはしなくていい
「やりたい」と思うことはしましょう
と勧めました。
クライアントさんは
「こんな人になりたい」と目標を定め
そのためにするべき（←）努力をすることにしました。
時間がたっても、
何も変化せず、努力しようと決めたことも
ほとんど手つかずでした。
何が違ったでしょうか。
実は「こんな人」
と目標に掲げたのは私だったのですが
クライアントさんと私は全然タイプが違うのです。
私が楽しいと思うことを
クライアントさんは全然楽しめません。
クライアントさんが楽しいと思うことを
私は全然楽しめません。
でも、私のようになりたかった。
なぜでしょうか。
私の持っているものが欲しかったからです。
これはHaveの価値観です。
つらい歩みをしてこられると
一歩一歩自分の育て直しをするのが嫌で
他人と入れ替わりたいような気持ちになります。
トランプのように
人生は配られたカードで勝負するしかありません。
他人のカードを羨んでも
自分のカードは変わりません。
どんなカードを持っているかを気にするのは
Haveの価値観の人。
配られたカードでどうやって勝負するか考えるのは
Doの価値観の人。
高い地位につきたがる人
出世を目標にする人もHaveの価値観です。
私のクライアントさんは今の所女性のみなので
そんなに地位に固執するような人はいませんが。
自分のやりたいことをするためには
高い地位にいた方がスムーズなので
高い地位に着こうとする
というのはDoの価値観の人ですが、
高い地位、出世そのものが目標になるのは
Haveの価値観です。
Haveの価値観の人が、どうして地位を欲しがるかというと
地位が持っているものが欲しいからです。
尊敬、実力、能力、などなど。
実際に人徳も実力もない人が地位だけを得ても
周りは非常に迷惑ですが
本人はそれに気づく能力がないので
地位についたというだけで
それに付随するイメージも自分が
まとったような気になります。
裸の王様になってしまいますよ。
本当は、一人一人が輝ける素材を
ちゃんともらっています。
それは、威張れる地位に着けることでは
ないかもしれないけれど。
それを見つけるヒントが
「好きなこと、楽しいと思えること」
にあるのです。
本当に、あなたは尊い。
例え能力がないのに高い地位についちゃって
組織をダメにしている人でも
尊いは尊いのです。
でも、やってることはクズ。
そこの分離ができないとね。
方向転換もできないし
成長もできないのですよ。
ついつい
自分のカードに不満を持ってしまう人は
まずは自分の命の尊さを
受け取り直しましょうね。