雷ストレンジャーズ
演劇ジェット紀行 オーストリア編
『緑のオウム亭 ―1幕のグロテスク劇―』
2017年3月1日~5日
下北沢 小劇場B1
「現実と芝居とあなたにはその区別がはっきりつきますか」―『緑のオウム亭』より
作:アルトゥル・シュニッツラー 翻訳:三輪玲子 演出・上演台本:小山ゆうな
出演:浅井伸治(劇団チョコレートケーキ) 辻しのぶ 伊東弘美 氏家恵 霜山多加志(雷ストレンジャーズ) 松村良太(雷ストレンジャーズ) 今井勝法(theater045syndicate) 白川哲次 山形敏之(劇団銅鑼) 五十嵐優 永田正行 田村往子 佐藤ばびぶべ 古屋友樹 他
ドラマトゥルク:庭山由佳 美術:大島広子 衣裳:樋口藍 照明:成瀬一裕 舞台監督:高橋良直 制作:高橋俊也(THEATRE-THEATER) 宣伝美術:相澤竹夫 宣伝美術(イラスト):筧 昌也 主催:有限会社パレナージュ
ー物語ー
1789年7月14日、バスティーユ襲撃の夜、パリの地下酒場『緑のオウム亭』では、奇妙な即興芝居が客に供されている。芝居に登場するのは、詐欺師、泥棒、人殺し……見物人は、怖いもの見たさで興味津々の貴族の常連客。外界に迫りくる現実から隔離された地下室内で、スリリングでリアルすぎる「犯罪人ごっこ」に興じているだけだったはずが、いつしか誰もが芝居と現実の境界を見失い、やがて、外では革命が、そして中では……〈三輪玲子〉
ー作者【アルトゥル・シュニッツラー】ー
ウィーンのユダヤ系医師の息子として生まれ、自らも医師から転身した劇作家・小説家、アルトゥル・シュニッツラー(Arthur Schnitzler 1862-1931)。緻密に心理を浮かび上がらせてタブーに触れる革新的作風で一世を風靡した。『緑のオウム亭』(1899年)は、当時、ウィーン上流階級の退廃を揶揄したものとして検閲の不興を買い、代表戯曲『輪舞』(1900年)も風俗を乱すものとして上演・出版禁止となった。〈三輪玲子〉