【日本ブログ村】クリック励みになります!

こちらの記事は、続きモノです。
言語化で初めて理解できる発達障害者 ~戸惑う言葉かけ「普通にしておけばいいのよ」
  • 言語化で初めて理解できる発達障害者 非言語でも行動できる定型発達 ~抽象理解の違い

  • さて、定型発達者と発達障害者の思考の違いをテーマにした記事です。
    今日は、発達障害の言語化思考の元にある原因について、
    記事にしてみたいと思います。
    それは、言語化思考は非概念思考!?
    というテーマです。

    ますますちんぷんかんぷんになっている感もありますが、
    もうすこしおつきあいくださいませ(笑。

    さて、まずは概念とは何か…というお話ですが、
    このように定義されているようです。
    人間は、物を理解するときに、
    無意識のうちに物事の共通なところを見つける
    ようです。
    この共通項的なとらえかたを概念というそうです。

    つまり、人(あるいは何かの生物)が何かを知覚することによって、
    頭の中で考えたもの”ともいえるようです。
    反対となるのは“現実にあるモノ”となりますでしょうか。

    例えば、↓これは机です。
     
    そして、↓これは座卓です。
     
     
    でも、ある家庭では、お子さんが
    この座卓で勉強をしているかもしれません。
    いつもは「テーブル」と呼んでいるこの座卓を、
    ある日お母さんが
    「机を拭いて、勉強を始めなさい」
    と言ったなら、お子さんはどれのことを言っているのか
    わからないかもしれません。

    同様に↓これも机ですが、
    猫にとっては、“寝床”です。
     
     
    一つ一つは現実のモノでも、
    それを見ている人、
    使う人によって、とらえ方は変わります。

    あるお母さんは、発達障害を抱える我が子に
    部屋を片付けなさい」とは決して言わないように
    心がけているとおっしゃっていました。
    ゴミはゴミ箱に入れ、出したおもちゃは元に戻す
    と伝えないと、その子は“お片付け”が出来ないからです。
    この指示の仕方を、言語化というのでしょうね。
    このお子さんには、
    お母さんが考える「片付け」という概念を、
    察してとらえることが難しいからなのでしょう。
    そこに、発達障害児・者の非概念思考があるのでしょう。

    こういわないと、「ゴミを捨てる」
    「おもちゃをおもちゃ箱に入れる」の他に、
    「机を上げて、掃除機をかける」や
    「部屋の窓を開けて、空気を入れ替える」までを言っているのか、
    お子さんは、そうでないかに戸惑って、手が出ないといいます。

    子どもと掃除という例なら、
    実際にはここまで考え込みはしないかもしれませんが、
    成人発達障害の方たちが職場で固まってしまうのには、
    こんな困り方が、頻繁にあるといいます。

    「そこ、きれいにしておいてね」
    という先輩の指示が、
    一体どこまでを指すのか計れずに、
    戸惑うというのです。

    いずれも、定型発達者の頭では
    「机」や「お片付け」「きれい」というという概念が生じています。
    そして、人が言葉を発するとき、
    相手はその意味を察するだろうと想像しています。

    自分が考えた概念通りに動いてくれれば、
    その人とは分かり合えるとなるのでしょう。
    気が合うとか、価値観が合うと感じるかもしれません。

    そうでないと、
    「思った通りにはしてくれない」
    「察しが悪い」
    或いは反対に、
    「考えもしないことまでやってしまう」
    「とんでもないことにまで手を出す」と感じるのでしょう。

    彼らは、言葉を単に名詞や動詞としてしかとらえていないのでしょう。
    何気なく使う言葉に、自分が込めた意味を、
    定型発達の周囲は、察して受け止めてくれますからね。
    これが概念だとは思わないわけです。
    だから、発達障害児・者への指示が
    中々、うまくはできないのでしょう。

    一方、当事者さんにしてみれば、
    ある時は「気が利かない」「配慮がない」と叱られ、
    ある時は「任せられない」「目が離せない」と評価を受けます。

    彼らが、「あの時、自分はどうすればよかったのか
    言語化して教えてほしかった

    言葉で伝えてもらえないと、私たちは理解できない
    という真意は、ここにあるのだと、思うのです。

    定型発達者は無意識でできることが、
    彼らには出来にくい。
    無意識ゆえに、定型発達者もそこをわかりにくい。

    両社は、このズレを超えないと、
    本当に分かり合えないのだなぁと、つくづく感じるのです。

    今日は、「言語化思考は非概念思考」について記事にしてみました。
  • 皆さんのクリックがとても励みになります。
    いつもありがとうございます!
    【日本ブログ村】 1日1クリックぽちっとお願いします!
    ブログリンクバナー1 ブログリンクバナー3 ブログリンクバナー2 


    発達障害者支1援団体こころぴあビレッジ 行事ご予約はこちらから】
    http://cocopv.jpn.org/yoyaku.html

    発達障害を共に考える会
    高機能広汎性発達障害の当事者・家族・支援者の
    いずれもがご参加いただけます。
    共に互いの話に耳を傾け、思いを感じ、
    理解を深めていくためのワークです。
    「テーマ」を定めてスピーチ付きのワークと、
    「ノンテーマフリートーク」のグループカウンセリングのみと、
    2通りのワークで開催しています。

    2015.01.10
    (土)
    特性理解のためのワーク 第1回目

    テーマ「発達障害 支える側に起こるこころの葛藤」
    講師:新田かなと

    [開催概要]
    http://cocopv.jpn.org/think.html
    大阪市内にて
    定員25名(要予約)
    思いを語り、聴き、感じるワーク。
    気付きの時間を味わってください!

    家族限定グループワーク
    高機能広汎性発達障害のご家族(親族含む)が
    ご参加いただけるグループカウンセリングです。
    日常を離れ、ゆったりと過ごす時間の中で、
    同じ境遇を持つ人たちの中で、
    悩みを語ったり、思いを話したり、
    分からないことを聞いてみたり。
    互いの経験を交換し合う中で、
    問題を一つ一つほどいていく・・・。
    そんなグループを目指して、開催しています。

    2014.01.10(土)
    大阪市内の貸し会議室で開催
    定員10名(要予約)
    ※1月の家族限定GWは、土曜午後開催(スピーチ付)です。

    父親限定グループワーク
    お父さんだけに集まっていただいて、
    父親だからこそ感じる悩みや思いについて、
    語り聴き分かち合うワークです。
    2014.03.13(金)19:00~21:20
    平日の夜、大阪市内にて、開催しています。
    定員8名(要予約)
    ショートスピーチ付「演目未定」
    講師:新田かなと