『「ダウン症」って、いう?いわない?』

の記事に、「いう派」のお母さんが
コメントをくださって、
そこから、思い出した過去がありました。



そのお母さんがくださった内容は、

「保育園の時に一度
からかわれた経緯があって、
正しい情報を伝えることも
大事だと思いました。」

という、内容でした。


子供は時に残酷な事も言います。
思ったまま口にするので。



でもそれもまた、
正直な反応をありがとう笑
と、子供目線で感じる事で、
新たな発見があったりします。


私は嫌な事はあまり(全く笑)
覚えてない人なので、
もうすっかり忘れていたのだけど、

このお母さんの
“からかわれた経験”のお話を読んで、
返信する為に色々思いを巡らせていると、


そういえば、そんな経験をしたこと、
1度だけ、ありました。




でもそこにはーー。

その記憶には、
勇気を出してモコの事を伝えてくれた、
保育園が一緒だったお友達の姿が
ありました。



あれは、
就学前健診の日でした。

モコは特別支援学校に決めていたので、
就学前健診は行くのかどうか
教育委員会に聞きたところ、
「学区の就学前健診に行って下さい。」
との返答でした。

私は学区の就学前健診に
行きたかったので、とても嬉しかった。



障害を持っているお子さんの親御さんで
支援学校への就学を決めている場合、
行く意味がないという親御さんが多いです。


何故私が、
行きたかったかというと、

保育園の同級生たちと一緒に行けること、
そして、支援籍でお世話になる、
他の園から来る同級生に、
モコの存在を見せておきたかったから。
そして、校長先生に、
支援籍でお世話になります。と、
挨拶しておきたかったから。

(入学前から支援籍に行こうと
決めてました。)


就学前健診は、
子供たちだけが集められて行きます。
その間、保護者は終わるまで
体育館で待機をしています。

うちはお兄ちゃんお姉ちゃんがいるので、
就学前健診はこれで3回目。

モコは当然(1歳児くらいの体格、知能)
1人では難しく、私も同伴になりました。

いつもは体育館待機だったので、
子供たちの列に私1人だけ並ぶのも
楽しくてワクワクしてました(*^^*)


最初は緊張でガチガチな子供たちも、
健診が1つ2つ3つ終わるうちに、
待ち時間におしゃべりするように
なりました。


その時に、
他の園から来た男の子たちが、
「汚ねーーーー!!!!」
「汚ないから近づくなー!」
と、モコを見て叫びました。

さぁーっと、みんなふざけながら、
モコから半径1メートル、
友達がみんな一斉に引いていきました。


「汚ない」、は仕方ない事です。

だってモコ、
いつものようにうつぶせに伏せて、
床に口をつけたり、唾で遊んでいたり。
止めると、自傷行為を始めるので、

もう初めて見た友達は、
それはビックリするはずです。


子供は、正直です。


そして、
「なんで(こんな赤ちゃんが)いるの?」
「どうしたの?」
と、次々聞いてきます。


その時、同じ保育園のお友達の
男の子の1人が、

「モコくんていうんだよ!」
「モコくん、保育園一緒なんだよ!」
「同じ保育園!」


て、必死に伝えてくれました。


多分、今日初めて会ったお友達に
言うのは、とっても勇気がいったと思う。


その時必死に訴えてくれたKくんの姿が、
鮮明に思い出しました。



そして無事1年生になって、
希望通り支援籍にお世話になり、
一番最初の授業で紙芝居をして。

(紙芝居することも、
支援学校に行くと決めた時から
やろうと決めてました。)





今度は他の園から来た
同級生のお友達たちも、

他の学年の子から、
「なんで(小さい子が)いるの?」
と聞かれると、

「モコくんていうんだよ」
「オレらと同じ○年生!」
「成長がゆっくりなんだよ!」

と、得意気に教えてくれます(*^^*)




私はその成長に、嬉しく思うし、
あの時必死に訴えてくれたKくんを、
とても心強く思う。


昨日は学校公開で、
引き渡し訓練だったので、
ちょうどKくんがランドセルを背負う
後ろ姿を見ながら、歩きながら帰った。

“ずいぶん大きくなったなぁ”

と、思った(*^^*)



コメントはその日の夜頂いたので、
この時は、その当時の記憶は思い出して
なかったのだけど、

なんだか凄く絶妙なタイミングで、
頂いたコメントをきっかけに思い出した
Kくんの勇姿。






ランドセルを背負った
後ろ姿と重なって。



ああ、思い出してね(*^^*)

って、事だったんだなぁ(*^▽^*)



思い出すきっかけの
コメントを頂けたこと、感謝です。





Kくん、

いつもありがとう!!