O脚の弊害を考える | 体の悩み解決ブログ

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O脚のデメリットは何か、骨が変形して見えるのだから確かに見た目は悪いだろう、O脚だと言われるとついついコンプレックスを抱いてしまう、など、外観への影響を判断する方は多くいますが、その他の健康面や生活面への影響を懸念する方はあまり多くありません。確かに見た目は悪いと言えます。しかしそれだけではなく、QOLを低下させてしまう様々な要素の原因と考えられるのもO脚です。


女性の観点から見れば、まず冷え性があります。O脚によって骨格や脚の筋肉が固まって歪むと、心臓への血行が鈍化して冷え性になり、老廃物が蓄積されます。水分も溜まってむくみになることもありますので、筋肉を温めたりストレッチしてはいてもなかなかむくみが取れない、という場合は正にO脚が影響していると考えられます。


股関節がねじれてくると、骨盤の圧迫が起こり、女性の場合は子宮や卵巣にも大きく影響します。O脚は実は生理痛や生理不順などの婦人科系の疾患にも関連性が強いと言われています。妊娠期の腰痛も実はO脚が原因となっていることが多く、骨盤ベルトや妊娠帯を使用しても一向に改善しないという場合はO脚に着目する医師も多くいます。


その他には腰痛にも関わってきます。骨盤の歪みだけではなく、O脚でも身体のバランスが悪化します。悪化すれば必ず腰に影響が出ます。普段腰を酷使している、デスクワークで猫背から腰痛になったのだろう、と言う場合も、実はO脚のほうが影響力が大きいこともしばしばです。


また見た目については脚が揃わないことでスマートに見えない、ということもありますが、下半身が太ってきたり脚が短くなるなどの弊害もあります。これも血行や代謝力が低下することが原因です。セルライトが溜まり、太腿も膝下も太りやすい状態です。


膝の健康面から考えると、膝には普通の体型よりも負担が増しますので、膝痛を起こす場合も考えられます。腰に負担がかかっている方は、O脚によって膝にも負担がかかり、膝が痛んで正座ができない、階段の昇降時に痛くてスムーズでない、などの症状が起こります。この状態で心配されるのが変形性膝関節症という病気です。膝の上下の骨には軟骨が備わっていますが、このクッションとしての役目を担うべき軟骨が損傷、つまり磨り減ってしまうのが変形性膝関節症です。膝は腰よりも細く、筋肉も多くありません、この膝に負担が増し、軟骨がすり減る、という状況は考えただけでも痛々しいものです。変形性膝関節症は特に女性に多い病気と言われ、発症者のほとんどがO脚傾向が強いとも言われています。


また、若いのにどうしたの?と言われる原因として、身体のだるさがありますが、O脚はだるさにも影響します。ちょっと歩いただけでも、という場合はバランスが悪くてどうしても正常な状態に戻せない、というイライラもありますし、精神的に鬱屈している状態です。だるさは肉体が起こす不満でもあり、精神がそれを冗長している状態です。


このように考えてみると、O脚はほぼ全身に悪い影響が起こる、と考えるのが妥当です。バランスの悪化によって腰に影響が出る、また腰が悪化すれば全体の調子が悪化します。また下半身が太ることによって肥満傾向が強くなり、高血圧や高脂血症、心臓病などの重い生活習慣病の可能性も増します。体調が万全、しかし、と振り返りたくなる、だるさが多少ある、という場合、わずかのO脚が影響することもよくあります。


O脚は決してカタチ、見た目の問題にとどまらない、このことをよく理解することは、美容目的で改善する場合にも必須です。健康を害すればやはり見た目もすっきりしません。


腰と膝、この2箇所は密接に関わっています。腰に痛みが無くてもなんとなく腰がだるい、という場合、同じ状態を維持するために気をつけることはできても、そこからよくなることはありません。O脚を治すことで初めて気になっている不快感が解消され、精神的によくわからないような不満を解消することで、意識をより健全な状態で維持することができるようになります。