宇宙太陽光発電は兵器に転用できる | 朝倉新哉の研究室

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国家戦略研究

JAXAのサイトの
http://www.jaxa.jp/article/interview/vol53/index_j.html
に、
宇宙太陽光発電に関する記事がありました。

>SSPSは、宇宙空間に設置する太陽光を集めてマイクロ波やレーザー光に変換して
>地上に送る発電・送電施設と、それを地上で受ける受電施設で構成されます。

”受電施設は直径3km”とあります。

陸上で適地を探すのはなかなか難しいと思います。

そんな広い平地は、すでに農地か市街地か工業団地などになっているでしょう。

山を切り開いて、森林を伐採して作る、となれば、漁獲量のさらなる減少を招くでしょう。


『森が消えれば海も死ぬ』松永勝彦 ブルーバックスによると

>>>
昔から漁民たちは、魚介類を増やすためには湖岸、河畔、海岸の森林を守ることが
大切なことをよく知っていた。
それによって木陰が形成され、水温の急激な上昇を防ぐとともに、
餌となる昆虫の落下を促すなど、物理的な好環境が生まれる。
こうした森は、「魚つき林」といわれていた。
江戸時代には、魚つき林は、厳しく管理されていた

漁師たちは、魚や貝類を増やすためには
湖岸や河畔、海岸の森林を保全することが極めて大切なことを経験的に知っていた。
>>>

とあります。

日本の漁獲量は、沖合漁業に限った場合だと、

1972年に492万トンあったのが、2006年には250万トンまで減っています。



しかも、こんな問題もあります。

マイクロ波やレーザー光が受電施設以外のところに落ちた場合、

相当の被害が出る可能性があります。

だから、受電施設は海に作るのがよいと思います。

その受電施設で、海水淡水化、マグネシウム取出しを行うべきだと思うのです。

『日本復活計画』によると、海水淡水化にともなって、純粋な塩も得られるのです。

”純粋な塩は高く売れる”ということなので、

淡水、純粋な塩、マグネシウムを得られるので、一石三鳥です。

日本以外の国は、大体どこも水不足で悩んでいます。

だから、淡水も”売れる”のです。

JAXAのサイトには

>静止軌道上であれば、天候や季節、昼夜にほとんど左右されることなく
>太陽光が照りつけますので、とても効率よく太陽光エネルギーを集めることができます。

とあります。

これは、メリットではありますが、夜間や春、秋は電力が余ることを意味しています。

そういうときに、マグネシウムを取り出して、貯めておけば、

電力需要が多いときに、貯めておいたマグネシウムを使うことができます。

単純に宇宙で発電して、その電気を地上へ伝送するだけでは、

発電した電気が余ることになります。

その”余り”を無駄なく活用できるのが、マグネシウムを取り出して貯めておく、

という方法なのです。

今までの、”エネルギー戦略”の記事の中で、何度もこの方法を述べてきました。

この考え方を、矢部教授は、『マグネシウム文明論』の中で、

”マグネシウムをエネルギー通貨として使う”

と言っています。

この考えを、エネルギー戦略全般を貫く基本方針と位置付けました。


さて、”本題”です。

JAXAのサイトには、以下の記述があります。
>>>
マイクロ波のエネルギー強度は太陽光と同じくらいのエネルギーにする予定です。
しかし、もしも地上にある受電施設からマイクロ波ビームがずれて地上の生物が浴びたとしても、
安全性に問題がないように十分な対策をとる必要があります。
例えば、いくらマイクロ波が弱いと言っても、
長時間人間が浴びたらどのような影響を与えるかといったことが、
まだ完全に解明されていないところがありますから、
受電施設の周囲の安全を十分に確保するといった運用面での対策は必要だと思います。
またレーザー光に関しても、地上からのガイド信号光を目標にしてレーザー光を伝送し、
万が一、送電施設の姿勢がずれたりしてガイド信号光が途切れたら、
すぐに伝送をストップするなど、安全策が必要です。
>>>

宇宙から、受電施設に正確にマイクロ波などを送る、というのは、

言い換えれば、”正確に的に当てる技術”と言えるのです。

”マイクロ波ビームを生物が浴びたとしても安全性に問題がないように”

これも、言い換えれば、ビームを強めるなどして、生物や建物、飛行機、船、戦車

に”影響”が出るようにすることも可能だということです。

何年か前のNHK番組で、宇宙太陽光発電が取り上げられたことがありました。

その番組の中で、研究を行っている教授が(名前は忘れてしまいました)

「マイクロ波を伝送することは、強力なカミナリを落とすようなもの」だと

言っていました。

”宇宙で発生させたマイクロ波ビームやレーザーを地上の目標へ正確に落とす”

これは立派な兵器です。

以前の記事

”核なき世界”の欺瞞

で紹介した「CSM」という新型ミサイル、これと”宇宙マイクロ波ビーム”を持てば、

核兵器など持たなくても、十分な抑止力になると思います。

核武装という選択肢を全く捨てるべきではありません。

あらゆる事態に備えておくのが、戦略というものですから。

核武装という道を選んでも、核武装しないという道を選んでも、

日本の安全を守れるようにしておく、それが戦略だと思うのです。


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