少し前のことだけど…


実の父に、ずっとずっと謝りたかったこと。

罪悪感を持っていたことを伝えることが出来た。



私は20代でまだまだ世間知らずで未熟で、それを隠すために正義感や正しさを振りかざしていた頃。


自営業をしていた父が店を閉める決断をし、従業員を混じえて最後の食事会の席で、

私は父に向かって


お父さんの夢に人を巻き込むな。


って、言い放った。


その時は私は正しいと思って言ったのだけど…



あれから何年も経ち

私も社会で色んな経験をし、

あの頃の父の年齢に近くなってきた今。



あの時の、父の行動力や決断は、とてつもなく大きな勇気が必要だったこと。


たくさんの覚悟を持って、挑んだこと。



今になって、私は父の立場がようやくわかった。


わかってきたからこそ、父への謝罪と罪悪感が私の中で大きくなっていた。



父は今。

再び自分の夢を実現しようと新しい世界へ飛び込んだ。


十数年、ずっとタイミングを待って待って待ち続けて悩んでいて、ついこの前まで悩んでいたのだけど

突然、人の縁が縁を結び、あっという間に話が進み

強力なサポートを受けられることになり

もう後には退けないくらいまで話が一気に進んだ。



父はいい意味でパニック。

とても嬉しそうに、生き生きと悩んでいた(笑)




一人になった時に、父の生き生きとした姿を思い出すと、

嬉しくて嬉しくて、泣けてきた。


心の底から、

お父さんの嬉しそうな姿を見ることが出来て、嬉しくて、安心した。


それと同時に、過去に父に言い放った言葉を謝りたい気持ちも湧いてきた。



父に会ったある日。


過去のあの日。

私の言葉で、父をひどく傷つけてしまったことを謝った。


そして、

これからの夢は、家族もなんのしがらみもなく、父自身で自由に夢を実現できるから、これから苦労した分、たくさん楽しんでね。

私は応援してるからね。


って、


素直な気持ちで、謝り、応援し、喜んだ。



涙ぐんで話す私に、父は照れくさそうにそっぽを向いて

なんか1人でしゃべってたけど(笑)




父に、ずっとずっと言いたかった本音を言えて

私は心につっかえていたものが取れた。


このつっかえていたものは、

「本音を言えた」ということもあるけど

1番は、

父に謝ったことで、父を傷つけた私を

私が許せたこと。


あの時、父を傷つけた自分を私は許せてなかったのでした。


だから、自分を許せることが出来て

ほんとにほんとに嬉しかった。



本音を伝えることは、相手とわかり合うためでもあるけど、


それ以上に


自分が自分を許すこと。

認めること。

愛すること。


自分に還っていく行為だと、気づきました。



それからというもの、私の中に何か芯がしっかりした感覚があり

自分が自分を生きてる感覚が増した。

根拠のない自信が出てきて


私は絶対大丈夫。って、思えるし

私の人生、なんとかなる。って

ゆだねられる。



人に本音を言う時って

タイミング待ち…  って、先延ばしにしがちだけど

時には、自分からタイミングを創ることも必要な時もあるから…



私は妊娠中、ずっと動けなくて

孤独で  辛くて  ひとりぼっちだったけど


その1人の時間がたくさんあって、動けなかったから

自分の内側をみるしかなかった。



人生の振り返り作業をするしかなくて

その中で、


誰かに言いたい本音。

自分の気持ち。を

明確にして、会った時はもちろん、LINEで本音を伝えたりした。


本音を伝える実践を、させられたように思う。

その時は、なんでそんなことばっかりやってるのかな??って思っていたけど


今回、父に本音を伝えたことではっきりわかった。


本音を伝えることは、自分を許すこと。

自分を認めること。

愛すること。


そのプロセスなんだと。



だから、

たとえ過去のことでも

終わったことでも

忘れられてることでも



心にひっかかってるものがあれば

自分から動いてほしいな。



心から伝えたいことがあれば

自分でタイミングを創ってほしいな。



相手のためではなくて

自分のために。



本来の自分を取り戻すために…


今年のやり残したことのひとつに

誰かに本音を伝えてみてはいかがかな?