宮本武蔵ではなく佐々木小次郎になれ!
整骨院に勤めていた四半世紀前のことだいたい正午過ぎくらいにお見えになる患者さんの思い出。大関を引退して10年経ってましたが背中の筋肉分厚く、しかし意外にも足が細いというのが印象的です。保険内の施術ですので手技は15分程度でしたが、色々なお話しを聞くことができましたし、当時の若松部屋の稽古にも参加しました。プロの力士と申し合いしたのは夢のようでした。リモコン一つで電話もできるし買物もできるしテレビ1台で何でもできる時代が来るらしいよと雑談したことも。今思うとデジタル放送やスマホのことですね。整骨院の隣に焼肉屋があり、若手の同僚が呼び出されご一緒させて頂いたことも。ジンロのウーロン割りをご馳走になりました。その時に先代の師匠に相撲は宮本武蔵ではなく佐々木小次郎になれというお話しを聞きました。二刀流を使いこなせず中途半端になるより、一つの武器を極めれば迷うことがないということでした。昨日訃報で色々思い出していたところそれからしばらくして坊主頭の外国から入門してきた新弟子さんが整骨院に来ました。ニコニコして人懐っこい筋肉の柔らかいバランスのとれた体型で親方を施術した時に「良い筋肉ですね、日本語も上手で明るいし良い新弟子さんですね、四股名決まりましたか?」とお話ししたら「良い筋肉してるでしょ!1年間高知の高校に留学してウチにきたんだよ、四股名は高校の隣に青龍寺っていう寺がありそれにちなんでアサショウリュウ」その後は言うまでもないです。良い思い出をありがとうございます