稽古も合わせて約3ヶ月…

本日、無事に幕を閉じました。
観に来てくれた皆様、本当にありがとうございました。

兵庫公演楽日の大千秋楽はお祭り騒ぎの何が起こるか我らキャストにもすべてを知らされないという公演でした。
気持ちは完全に初日。
これも堤監督のなせる技なのでしょう。
次々とネタが思い浮かぶその頭の中を一度は覗いてみたいものです。


思い起こせば、映画のクランクアップ記者会見の日に、プロデューサーから「霧隠才蔵をお願いしたい」と言われ、戸惑いを隠せなかったところから始まりました。
しかし、勘九郎さんの「最高じゃん!」というその一言に突き動かされ、監督たっての希望ということもあり、今回の霧隠才蔵は生まれました。

しかし、稽古では生まれたての才蔵とどう向き合えばいいのかわからず、悩みに悩みました。
毎日、これでいいのだろうか…と思いながら稽古をしていました。
自分のことしか考えず、自分しか見えていなかった。余裕がなかったんですね。
一歩引いてみてみればすぐ気付くことだった。
1人で作り上げる役ではない、と。
佐助がいて、才蔵がいる。
すべて、というわけではないけれど、勘九郎さんの芝居に身をまかせることで、才蔵という人物が浮き彫りになっていった。
そこから火垂との関係性や、仙九郎との因縁など見えて来た。
今回のこのキャストでしか作られない役になったと思います。

そしてスタッフの皆さん。
初演以上にスタッフワークが大変で、正直、キャストの何倍も大変だったと思います。裏でいつもいつも支えて、見守り、共に戦ってくれた皆さんには感謝してもしきれません。


そしてお客様である皆さん。
楽しんでいただけたでしょうか?もちろん100%のお客様を満足させることはできないと思います。ですが、少しでも笑い、笑顔になり、おもしろいじゃん!と思っていただけたのなら幸いです。

超大型エンタテインメント企画、真田十勇士。
関わった全ての方に最大の感謝を。
この物語が俺たちの、皆さんの心の中で生き続けますように。
そして続きがあれば…と密かに願いつつ、また明日からの日々を過ごしていきます。


最後に。


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勘九郎さん。
その背中をいつまでも追い続け、追いつきたい…そしてまた肩を並べて芝居がしたい。
心の底からそう思わせくれる人。こんな人にはそうそう出会えません。

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太郎さん、敦史。
俺はちゃんとお頭として立てていたか…
2人がいつも場を和ませてくれていたから安心して身をまかせることができました。

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麻里子ちゃん。
いつも明るく誰よりも努力家で、いつも袖で皆の芝居を見守っていてくれました。皆から愛されていた火垂。あなたが火垂でよかった。感謝。

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佑磨さん。
初演の頃から戦いたいと思っていて、今回才蔵の最大の好敵手として立ちはだかっていただきました。誰よりもアクションに厳しく、時には優しく。唯一全力でぶつかることができた相手でした。


愛すべきお屋形様、雅也さん。心やさしき御方様ゆう子さん。
酔っ払いだけど娘思いの馬木也さん。
初舞台の歩。一途なけんちゃん。真っ直ぐな栗ちゃん。天然だけど憎めない丸ちゃん。期待を裏切らない光さん。安定のリョータ。

1人何役も演じ、体力的には1番大変だったアンサンブルのみんな。

みんなに出会えて、本当によかった。