#866 彼女の遺言 | 開晃パパ日記 ~ナースマン兼業農家~ 

開晃パパ日記 ~ナースマン兼業農家~ 

実家の農業を嫁ちゃんが継いでくれた事により、自動的に本業ナースマン兼業農家となったオジサンの日記です❗


今日も感動シリーズをご覧ください(^_^)ノ

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       【彼女の遺言】



大学時代、1年の時から付き合っているカップルがいました。


私は女の子の1番の友達だったんだけど、彼氏とも仲良くしてたわけです。


大学を卒業しても交流があったし、何度か会った時も2人は一緒で、本当に仲良しだなァって思ったわけです。


最後に3人で会った時


『結婚しないの?』って聞いたら


『うん、まあね・・・』と お茶を濁す様な返事。


その後、彼女が病気だった事がわかり、入院してしまいました。


彼は仕事の行きと帰りに欠かさず彼女のお見舞いをしていました。


私も何度も行きました。


病名は水頭症でした。


結局、治療も空しくこの世の人ではなくなってしまったんです・・・。


私たちが25才の夏でした。


お通夜と告別式の手伝いに行った時、喪服を着てチョコンと座ってタバコを吸っている彼に、


『・・・、なんて言って良いか、わかんないよ・・・。』


泣きながら私は言いました。


すると彼は


『そうだね。でもコレであいつが他の誰の物にもならなくなったからね。』


ニッコリと笑顔で言いました。


私は耐えられなくて号泣。


それでも彼は殆ど無表情で『まあ まあ…』と私の肩を抱いてくれました。


出棺の時、『これが最後のお別れです。』


式場の人が言った途端、彼は崩れるようにボロボロと涙を流し始めました。


子供のように、大きな声をあげて。


数日後、少し落ち着いてから、彼と会いました。


見て欲しい物があるって。


それは彼女が昏睡して意識を失う前に書いた、最後の手紙だったんです。


彼が

俺はね、アイツを励まそうと思って、『結婚しようよ。』って言ったんだ。


そうしたら、アイツは『病気が治ったら婚姻届を出そうね。』って言ってた。


でも俺は本当はもう無理だって知ってたんだ。


アイツが死んだ日に、アイツのお父さんが黙ってこれを渡してくれた。


彼はそう言って、私に手紙を渡してくれました。


中には見慣れた彼女の筆跡で、こう書いてありました。
























うそつき。



でも凄く嬉しかった。



本当にそうなったらなって、何度も思いました。



私にはあなたの代わりはもう見つからない。



だけど私の代わりはいるんだよ。



気にしないで良いからね。



落ち込んだあなたを、1番励ましてくれるだろう人が誰なのかはわかってるから。



その人にこの手紙を見せてあげて下さい。







本当にありがとうございました。







じゃあね!









私はその手紙を見て、人前なのにまたしてもボロボロ号泣してしまって。。。



彼は・・・



『それは多分、君の事なんじゃないか?』って。




うん。 私は前から彼が好きだった。








あれから ずーっと引きずってる彼と仲良くして4年。
















今度、結婚します。











あ り が と う


              【END】



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