人様から色々とお声を掛けて頂く私だが、私をよく知る同僚や後輩、スタジオや宝塚の生徒達、演出スタッフ、舞台スタッフの方々に一番よく言われる一言が…
『また痩せた!?』
である…(-_-;)
「KAZUMI-BOY痩せたよね?」
「BOY先生、また痩せたぁ!」
「先生、痩せました?」
痩せた?痩せた?痩せた?…
みんなの意見が正しく、誰かに会う度に本当に痩せていたならば…
私はとっくに『いったんもめん』である…。
※『ゲゲゲの鬼太郎』参照の事。
人の印象の中で、私は日々『痩せて』行くらしい(苦笑)!
元来、子供の頃から痩せているし、歳喰ってからは体型維持に気をつけてもいるが、みんなに言われる程に体重を落とす様な事はしていない。
なのに何故?こうまで『痩せた?』を繰り返されるのか?
私がいくら
「いえ!痩せてませんよ!変わってませんよ!」
と反論しても…
「い~や!痩せましたよ!」
と譲らない人もいるくらいである(苦笑)。
どうも…
彼等のイメージの中での私は…
『KAZUMI-BOY×忙しい×疲れている筈!=痩せた筈!』
と言う、ありがたくない方程式が成り立っているらしい…。
私は一々反論する事を止めた。
代わりに
「お陰様で!」
と返す事にした。
人が抱く自分のイメージは、本人の承諾ナシに勝手に育つ。
ある時、宝塚の生徒が私のクラスを受けに来た際、スタジオの入り口でバッタリはちあわせた。
愛車ウィンダムに跨がる私を見たその生徒は…
「せ…先生が自転車に乗ってるぅ~!!!!!」
と大声をあげた。
「な…なんだよ、自転車乗ってちゃ可笑しいか?」
「え…いえ…自転車に乗るイメージが無くて…」
彼女は真面目に驚いているらしく、眼球が落っこちる程に目を見開いている。
「別に自転車くらい、誰でも乗るだろが(-_-;)」
「だって先生はいつも飛行機っていうイメージが…」
…自宅から自転車で15分の距離を飛行機で来い!と言うのか(笑)?
またある時は、スタジオの受付スタッフにこう言われた。
私のリュックに付けているバッジに興味を示したスタッフ連中が
「そのバッジ、可愛いですね!」
と言うので
「ああ、マクドナルドの景品だよ!」
と答えると
今度は下顎が落っこちる程に大口を開けて驚かれた。
「せ…先生!マクドナルドなんかに行くんですか!?」
「な…なんだよ、俺がマクドナルドに行ったら悪いのか!?」
「い…いえ…ただ…イメージが無くて…」
お生憎様!
私はマクドナルドの大ファンである。
もしも、最後の晩餐に何を食べるか?と聞かれたら、私は間髪入れずに
「ビッグマック」
と答えるだろう(笑)!
私は日頃、他人にあやふやなイメージを抱かないので、彼等の様に他人に対して確固たるイメージを持っている事が不思議でならない。
それとも、私がそんなイメージを彼等に抱かせているのだろうか?