ニューアルバム「-C-」レコ発ライブがとうとう明後日に迫りました。


今回約3年ぶりのアルバムってことでこの3年間のこと考えてみたりした。
あれもあったな、これもあったなって思い返せばあるけど、振り返ってみるとあっという間にも感じる。

この3年間で自分自身の中の音楽やその理想や憧れは一回死んだ。

GLASS TOPを始める前、僕は音楽の道に進もうか普通に就職しようかすごく悩んだ時期があった。
そんな時ある友達がきっとお前好きだからと2000年版のU2のライブDVDを貸してくれて、
ある眠れない明け方、一人でぼーっとそれを見ていた。
ライブがエンディングに近づいて、僕は自分にびっくりした。
自然と涙が流れてくる。
悲しいわけじゃない、切ないわけじゃない。
僕はそれまで感動の涙ってものをそんなに知らなかった。
ただ心が高揚して震えて、感情が溢れて涙が止まらなかった。

音楽にはこんなに素晴らしい力があるのか。
自分がどれだけのもんか関係なしにその時から自分のやりたいことがはっきりした。


いい曲が書きたいって普通ミュージシャンは言うのかもしれない。
でもそんな風に自分は思ったことがない。
人に衝撃を与えられるもの、形、イメージ、感覚、
それが大事。
あの明け方の朝自分が感じたものを誰かと共有したい。
言葉は大事だけど言葉になりきれない感覚がある。
それを届けたい。表現したい。

歌詞はテクニックが必要だと僕は思う。
文章にはテーマが必要で落ちが大事になる。
良いと言われる歌詞には一定の定形式があるんだと思う。
そして直接的に言わず比喩を上手く取り入れることで印象を深くすることができる。
僕はいつも自分には歌詞の才能がないなと思ってる。
遊びが少ないし、テーマを浮き立たせたり落ちへの落差をつけたり、正直そんなにセンスがない。
もちろん今まで良い歌詞だと言ってもらえたものもいっぱいあるからそれは素直に嬉しいしそれを否定するわけじゃないけれど。
あくまで自分の中での勝ち負けの話。
じゃあ曲の才能?
これまた俄然ないなと思ってしまう。

では何があるのか?
僕は言葉と音と自分自身というもの、それらを混ぜたものを音楽と呼んでそれをエネルギー体として放射するようなイメージでやってきた。
それらがちゃんと満ちてる時、言葉にできないような感覚、GLASS TOPらしさを与えられてると自負してる。
それはきっとあの明け方に感じた感覚のそれと似てるもの。
僕はずっと追い求めてきた。


3年前、「讃歌」というアルバムを出した。
4人でやってたメンバーのうち2人が抜けた後の作品。
先に言うと、本当は今回「-C-」でやってるようなこと、考え方をその時持っているべきだったのかもしれない。
後悔とかじゃなくてチャンスはあったなと思う。
アドバイスもあった。
でも3年前、僕は僕の中の音楽にこだわった。
ギターが鳴ってベースが鳴ってドラムが鳴って。
簡単に言えばバンドサウンドというものからは離れられなかった。
約2年間素晴らしい技術と人間性で支えてくれたサポートメンバーがいた。
メンバーだからサポートだからとかじゃなくて、良い音楽が奏でられていれば良いんだと本気で思ってた。
本当に良いアルバムだし良いライブもできてたと思う。
ただ一つだけ今なら間違ってたのかなと思えることがある。
全てが自分のエゴで成り立ってたということ。
エゴは全くもって間違いじゃない。
むしろ絶対に必要なことだ。
でもその責任も負わなくちゃいけない。
はっきり言うと「讃歌」という活動でもっともっと誰の目にも見える結果を残さなくちゃいけなかったんだと感じてる。
誤魔化すのはやめにして、3年間の自分たちを見たら‘誰の目にも見える結果’までは届かなかったのは正直なところ。
だからこそエゴを貫こうとした自分には責任があると思ったし挫折感も味わった。
支えてもらい理解してくれた周りの人にも勝手ながら申し訳ない気持ちが強かった。

その時僕の音楽や理想や憧れは死んだ。
ちゃんと殺さなきゃいけなかった。

生命力というものはあるもので、理想や憧れが死んでも音楽を奏でたい、上に登りたい、可能性を信じたいという志はなかなか消えない。
僕はGLASS TOPを長代憲治と二人でやっていて、自分の中で何かがなくなった時GLASS TOPは二人でやってるんだ、俺がダメでも憲治がもっと大きな可能性を持ってるのかもしれない、むしろ俺が憲治の可能性を押さえつけてきたのかもしれない、
そんなことを素直に思った。

3年前、関係者の方にもっと二人を印象づける音楽、魅せ方を考えても良いんじゃないかと言われたことを思い出した。
僕は昔からそう。
他人から言われたことの意味がその時なかなか消化できなくて、ちょっと遅れて理解できることが多い。
結果論なんてきりがないので後悔はしないが、
未熟だなとは毎度痛感する。
もしまだ自分らに可能性があるなら登っていけるなら、一度今までを置かなきゃならない。
進化とは言えないまでも新しいことにチャレンジしなくちゃならない。
幸い、僕は一人じゃなかった。
憲治というまだ使い切ってない才能があるし、僕らの可能性を広げてくれるフレキシブルな関係者もいる。
去年の2月末から‘カーニバル’をテーマに、憲治のサウンドがより引き立つような音楽に一新した。
そして今年頭からもっと逃げずに追求しようと今まではやってこなかった二人だけでのライブもやり始めた。
最初は足らないことや違和感だらけで納得できるライブができなかった。
でも試行錯誤、意見をぶつけ合いながらちょっとずつ改善してまだまだ道半ばかもしれないけど希望の光のようなものが今見えつつある。
やりたいビジョンがはっきりしてきてる。

今回のニューアルバム「-C-」は曲制作やレコーディングのほとんどをほぼ二人っきりで行った。
二人だけでできる可能な範囲を全部作品にした。
時代も変わり音楽シーン、音楽ビジネスも変わる中、個が独立してやっていけることは今後必要不可欠だと思う。
足りないものを埋め合わせ合うのではなく、それぞれの最大限のものを足していく、さらには掛けていく、それが必要。
音楽だけじゃなく、いろんな文化と繋がることも大事だと思う。
今回、未来に向けての原点になる作品だと近い将来言えるものでありたいと思う。
「-C-」があることで可能性が広がる、人と繋がるといったことを活動の中で継続して膨らませていきたい。
そういう意味では今までのただアルバムを聴いて欲しいというだけの想いではないかもしれない。
「-C-」という音楽活動モデルを提供していけるようにしなくてはと思ってる。
時代に則った価値観で磨きをかけていきたい。
音楽だけじゃない、アーティストの思考に価値が付く、思考が売れる時代だと自分は思う。



「讃歌」から「-C-」までの3年間。
心境の変化もあり音の変化もあり。
この間10周年という節目もあったせいか、転換期であったのは間違いないですね。
アルバムが出せること、本当に当たり前ではないです。
応援してくれるファンがいて仲間がいて、支えてくれる関係者や家族がいて、
僕らに音楽活動を与えてくれる環境があるからこそ新しいアルバムが出せます。
何よりもそのことに感謝してます。

10年以上もやってきたんで頑張りますとか俺たちイケてますとかもうあまり言いたくありません。
言い訳のように聞かれたくないし。
そんなもんむちゃくちゃ思ってやってますから。
でもやっぱり結果が全てだと思う。
結果が出せて初めて頑張ってると評価されるべきだと思います。

ちなみに、
ちょっとネガティヴな文面だなと思ったので言うと、
10年以上やってこれたのは紛れもなくそれなりの結果が伴ってきたからですよね。
それは誇りとして持って行きます。
ただ僕らが望んでるとこ、みんなが期待してるとこってこんなもんじゃないですよね、きっと。
そこまで行っての結果を出したいわけです。
まあ終わりはないのかもしれませんが。
終わりのない旅だからロマンがあります。


明後日はレコ発ライブ。
新しいアルバムが発表できることは僕らにとって特別なこと。
あの時頑張れてなかったら、あの瞬間誰かが支えてくれなかったら、
存在してない日かもしれません。
過去に感謝して、未来を見据えて、その日その瞬間身を焦がします。

言葉と音と自分自身、それらを混ぜたものを音楽と呼ぶ。

3年前の自分はきっとそれが全部自分一人でのものでしか考えられていなかったのかもしれない。
この3年間で変化したこととして、音は憲治が担う部分がより増え、憲治もサポート活動など通じて一アーティストとしての発信力や影響力が大幅に増えました。
混ぜ合わせて音楽と呼べるものがどんどん膨らんでます。
これがGLASS TOPだと呼べる音、ビジョンを是非見ていて下さい。

そして改めてこれから僕の人間力を発揮していきたいと思ってます。
絶対的な何かを僕は背負い続け発信していかなくちゃいけないから。

みんなを感動させる熱を放ち続けることをここに誓って。


明後日を楽しみにしていよう。






~今後のGLASS TOPのライブ予定~

*こちらのチケット予約フォーム からご予約ください(小林 佳ソロもこちらにて予約お願いします)



【重大告知】
9月28日、グラストップ待望のニューアルバム「-C-」発売決定!!
そしてレコ発ライブイベントも同時決定!!

GLASS TOP NEW ALBUM 「-C-」発売記念LIVE!!

★2016年9月28日水曜日
渋谷CLUB QUATTRO
「Summer echoes」
時間:開場17時30分/開演18時00分
料金:前売3000円/当日3500円(D別)
出演:GLASS TOP/星乃 ゆう/L.O.D/ASURA
*イベントは整列順になります(17時より整列開始)
*20:50から出演 1時間ライブ

*Guest:Cho.マツノリューイチ(センチグラム)&natsuko、Gt.ハシグチカナデリヤ、Per.シュウゴ(YKJ)、Dancer.岡野満紀子&山岸由佳



◯2016年10月13日木曜日
高田馬場Live cafe mono
小林佳バースデー企画イベント

■2016年10月16日日曜日
SHIBUYA DESEO 
時間:開場17時30分/開演18時00分
料金:前売3000円/当日3500円(D別)
HIDEKING project/S☆RUSH/MarletMine/GLASS TOP/ナイトスターリリー/WHITE SHADOW

■2016年10月29日土曜日
池袋mono
時間:開場17時00分/開演17時30分
料金:前売2500円/当日3000円(D別)
【出演】Emi
【Guest】小野一樹/金井和也と冨島正人/黒川翔太/GLASS TOP/ハクビシン
※各ステージにてコラボ有り




~今後の小林佳ソロのライブ予定~

★小林 佳 SOLO WORKS

■2016年10月12日水曜日
ScarletVanilla
「不可思議JUKE BOX Vol.2」
時間:開場18時30分/開演19時00分
料金:前売2500円/当日3000円(D別)
HP:http://scarletvanilla.com/
出演: Brand new classic / 小林佳(From GLASSTOP) / タキザワユキヒト



【NEWS】
9月28日、グラストップ待望のニューアルバム「-C-」発売決定!!
そしてレコ発ライブイベントも同時決定!!

GLASS TOP NEW ALBUM 「-C-」発売記念LIVE!!
★2016年9月28日水曜日 
渋谷CLUB QUATTRO


-C-(¥2000 税抜)
1.party
2.Call me
3.ヒカリノオト
4.Welcome to the carnival
5.HUMAN RACE
6.ワンダフル
7.-C-
8.We can change
9.Shall We Dance?
10.飛行アーク
11.幸せのステップ
12.風が読むストーリー


☆配信について
「-C-」のiTUNE等の配信全般は9月28日販売開始

☆流通について
7net独占販売(10月12日より販売開始)





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*小林佳ソロ ニューアルバム「WOMAN Ⅳ」2016.6.25より発売

WOMAN Ⅳ (¥1500)

1. All is Love 
2. innocent garden
3. ブーゲンビリア
4. 愛は亡霊
5. ラブストーリーの終わりに
6. 最後の恋のラブレター
7. ストロベリーフィズ
8. original