電気刺激装置による手指の機能訓練 | 頚髄損傷.comのブログ

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電気刺激を使用して筋を促通するリハビリは専門病院であれば、たいていは実施されていると思います。





最近、ある不全頚髄損傷の方に、電気刺激を手指に実施しました。





画像上でも損傷が重くはなかったので、もしかすると電気刺激によって何らかの促通効果があるのではないかと考えていました。






なお、電気刺激というのは、前腕や下肢の筋群に行うことは会っても、小さい筋が入り組んでいる手指に実施するということは聞いたことがありません。






手指の筋の虫様筋や骨間筋という2つに行ったのですが、非常に効果がありました。





強く投げられなかったボールが強く投げられ、変化球も可能となり、またハサミの使用も可能となりました。






別件で私ではないのですが、信頼しているセラピストが電気刺激を筋の抑制として歩行再建に使用し、とても良い効果を得ていました。






電気刺激については単に電気刺激をすれば効果があるというものではありません。






即時効果があっても、持続効果が弱く、動作や行為などとの結びつけがとても重要となります。





また、刺激の強度や頻度などの設定も重要です。





これから、リハビリ事業をリハビリテーションビレッヂとして行っていくにはまだ勉強が足りないようです。





手指の電気刺激をして楽しんでボール投げをした対象者の笑顔が忘れられないくらいうれしかったです。




NPO法人リハビリテーションビレッヂ

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