研修2日目は高山工業高校とキタ二と飛騨産業へ。

 高山工業高校では、建築インテリア科の工場や作品展示や過去のプロジェクトを見学させて頂きました。高校生が、海外へ行って作品修理をされた話を聞き、驚きました。




また以前、高山祭りの山車の模型を制作されたそうです。写真を見ると、かなり繊細に作り込まれていました。装飾品が本物と見比べてもわからないくらいでした。細かい部品や手すりまで、よく観察し再現されていて感心しました。



 キタ二では、ショールームや椅子を作る工場や革張をしている部屋を見学しました。展示されてあった家具は、木の触り心地が良く、尖った部分がなく丸みがあり座り心地がとても良かったです。



また机や椅子には塗装が異なっていて、実際に触ると机はツルツルした触り心地で椅子は滑らかな木の素材を活かした触り心地でした。それだけではなく、椅子と机の裏側を見ると足の接合部分がつながっているかのように見えました。違った見方をすると、より一層家具が面白く感じました。



 飛騨産業では、工場と職人学舎を見学しに行きました。実際に工場の中に入って見ると、それぞれが段階的に分けられ機械を駆使しながら手作業で丁寧に製作されていました。飛騨産業の得意とする曲木の技術も見せて頂きました。できるだけ曲げやすいブナやナラなどの木を熱し、水を濡らして型に入れ少しずつ曲げていました。この作業は一割割れてしまう事があるそうです。すごいなと近くで見ていて感動しました。



職人学舎は、一流を目指す職人や手加工を本気で学びたいと思う人達が行く学校です。
「何事も誰かにやらされてやるんじゃなくて、自分から進んでやっていく」という話を聞きました。当たり前の様に感じますが、一番大切な事であると考えさせられた言葉でした。

今回の視察研修の為にご協力して頂いた皆様、本当にありがとうございました。今後のプロジェクトや自分が家具を作るときに、勉強したことを活かし、長く愛される家具を作っていきたいと思いました。

副部長 坂元龍弥