1461日分の前進――髙山善廣の喜びがプロレス界の力に | KEN筆.txt

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鈴木健.txtブログ――プロレス、音楽、演劇、映画等の表現ジャンルについて伝えたいこと

BGM:The Rolling Stones『Sympathy For The Devil』

 

プロレスラーの髙山善廣選手が試合中に頸髄完全損傷の重傷を負った日から、本日5月4日で丸4年が経ちます。それは日々のリハビリとともに、我々と同じくコロナとの闘いが1年以上も続いていることでもあります。

 

 

この間、帝王と顔を合わせることができた人物は極めて限られます。新型コロナウイルス感染予防対策により、ご家族でさえ会えない日々が続きました。ゆかりある選手や関係者の誰もが「コロナが収束したら帝王のお見舞いにいきたい。きっと退屈しているだろうから」と思いつつ、世の中の状況は好転していません。296さんとともに笑わせる気満々だった鈴木秀樹選手は、それをできぬまま海を渡りました。

 

支援活動のTAKAYAMANIAも、無観客試合となり協力団体の会場における募金活動が途絶えました。有観客に戻ったあと再開したものの、以前のように声出しをしての呼びかけはできません。それでもDDTグループやプロレスリング・ノアなどのグッズ売店には募金箱が置かれてあります。

 

コロナ前は募金にご協力いただいた皆様へお渡ししていた髙山さんのイラスト入りしおりは現在、販売する形で継続、売り上げ全額がTAKAYAMANIAを通じ寄付されています。イラストを描いている榎本タイキさんと、無償で印刷していただいている近藤印刷さんは、5月4日に合わせて以下のアナウンスをし、改めて呼びかけました。

 

 

変わってしまった世の中で、髙山さんは4年間も病院における日常と向き合い、そして1ミリずつの前進を続けてきました。コロナの影響で何度となく沈んだり希望を見失ったりし、先が読めぬ毎日を送りながら我々はプロレスから元気や力をもらっています。

 

そうした中で、気づいたことがありました。オフィシャルブログを通じ伝えられる髙山さんの近況――そこにある“一歩”によって、とてつもない力と希望を与えられているという現実です。この一年で我々にもたらされた帝王の状況をまとめてみました。

 

 

6月に入り、コロナの影響で中断していたリハビリが再開。何もできなかった2ヵ月間…だが、そこで何もしない帝王ではありませんでした。頭の中でイメージトレーニングを欠かさずやっていたとのこと。そして7月に入り、大きな大きな一歩を知らされます。

 

 

3年2ヵ月の間、我々が見てきたのは髙山さんの寝ている姿のみでした。それが、支えられつつもそびえ立つ帝王の姿が蘇ったのです。まるで自分のことのように喜ぶリプライの声、声、声。そして5000を超えた「いいね」。プロレス界はようやく有観客興行が再開となった時期でしたが、この画像一枚がファンに与えたパワーはとてつもなかったと思われます。

 

やはり帝王は今もプロレスラーとして力強く闘っている。数え切れぬほどの皆様による支援に対し、髙山善廣はこうして応えている。9月には、こんなシーンも伝えられました。

 

 

ベンチプレスの台に乗れること、バーだけながらもバーベルに触れられること。髙山さんも嬉しかったはずです。

 

 

ニコニコプロレスチャンネル「ニコプロ一週間」のレギュラーコメンテーター・髙山さん。今はお休み中ですが、マネジャーの石原真さん、296さんの番組にて視聴者に動画メッセージをお送りいただきました。もちろん、コメント機能を通じファンからも激励の言葉を帝王へ。どんなに離れていても、ちゃんとつながっていることを実感しました。

 

 

自分たちのことで大変な中、業界最大手である新日本プロレスがこうした活動をおこなうのは本当に意義深いと思います。なお、日本プロレス殿堂会でも以下のプロジェクトを実施しております。

 

 

そして最新の報告はこちら。鈴木軍のジャージーに身を包みながらバイクに座る帝王の顔はやはりプロレスラーのそれです。

 

 

こうしてブログ更新のツイートを並べただけでも、髙山さんの前進ぶりが伝わってくると思われます。これらのすべては帝王の努力とともに、募金箱やグッズ購入等に託した皆様の思いによって導かれた証です。

 

髙山善廣、5年目の闘いは今日から始まります。以下は1年前と同じことを、改めて書きます。

 

今やれること…それは何よりも、髙山選手に対する思いを持ち続け、忘れずにいることです。一日のうち、ほんの一瞬でもかまいません。「俺たちもこの状況の中で歯を食いしばって頑張っているけど、帝王も闘っているんだよな」と、頭に浮かべてください。そしてそれによって自分自身を奮い立たせてください。そうすることで我々と髙山選手はつながり続けます。

 

最後に――かつて帝王と同じ時代を共有し、プロレスに情熱を懸けた盟友が病魔との闘いに挑もうとしています。皆様、エールをお願いします。

 

【髙山善廣選手の支援を心よりお願い申し上げます】
プロレスラーの髙山善廣選手が2017年5月4日のDDT豊中大会試合中に負傷し、頸髄完全損傷という診断が下され現在、厳しいリハビリ、ケガと闘っております。そんな髙山選手を応援する会「TAKAYAMANIA」が同年9月に起ち上げられ、各プロレス団体協力のもと試合会場にて募金箱の設置、応援グッズ販売、支援イベントなどがおこなわれてまいりました。活動状況は髙山選手の公式ブログにて随時更新されていきます。当ブログを閲覧された皆様のご協力を、心よりよろしくお願い申し上げます。皆様からご協力いただきましたご厚意は、髙山選手の治療費等に寄付されます。ご賛同いただける方は、下記口座及びクレジットカードに募金をお振込いただければ幸いです。


〔銀行振込〕
★三菱東京UFJ銀行代々木上原支店
店番号137
口座番号:普通預金 0240842
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア
★みずほ銀行渋谷中央支店
店番162
口座番号:普通預金 1842545
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア
★三井住友銀行渋谷支店
店番654
口座番号:普通預金 9487127
口座名義:TAKAYAMANIA タカヤマニア 代表・髙山奈津子
※通帳は髙山選手の奥様がお持ちになられています
〔クレジットカード〕
日本語:https://secure.koetodoke.jp/form.php?to=13
〔TAKAYAMANIAお問い合わせ〕  
takayamania.staff@gmail.com