82.賢人からのメッセージ③ | babyを亡くしたママのブログ

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09年8月3日息子は天使になりました。

病名は・・先天性心疾患『総肺静脈環流異常症』2ヶ月と17日一緒に生きた幸せを大切にして前を向いて明るく笑顔で生きていきます。1人でも多くの方に勇気&元気をプレゼント出来るようにブログをスタート♪

ICUの看護婦さんが突然『K君がお別れの挨拶に来た…と入口で待っています』と教えてくれた。一瞬何の事かわからず戸惑ったがすぐに理解出来た。目の前に賢人がいるのに…K君に会いたくてとっさに妹とK君の待っている入口に向かった。あの時の気持ちは上手く説明が出来ない。妹も同じ気持ちだったと言う。
入口にK君が立っていた。『K君!来てくれたの?もう会えないかと思って寂しかったよ。おじいちゃま一般病棟に移動出来て良かったね~』私はそう言いながらポロポロ泣けてきた。自然に涙が出た。『ありがとうね』K君が呟いた。
え?妹と顔を見合わせた。賢人からのお礼だと直感で思った。妹も同じ気持ちだった。私の頭を撫でながら『ありがとう。もう大丈夫だからね。大丈夫だよ。』そう言ってくれる。K君じゃない。賢人だ。この不思議な感覚は本当に説明が出来ないけれど。賢人だった。妹はワンワン泣いている。『こちらこそありがとう。本当にありがとう。K君がいてくれて本当に助けられたんだよ…』泣きながら妹はK君にお礼を伝えた。嬉しそうにK君が笑った。
私は泣きながらK君を思い切り抱き締めた。何度もありがとうを伝えた。『泣かないでね。大丈夫だからね。元気でね!バイバイ』
K君は私達にありがとうとさようならを伝えに来た。
…賢人が私達にありがとうとさようならを伝えに来たのだ。
あの子の気持ちが本当に伝わった。
『バイバイ!バイバイ!』廊下のまがり角までずっと手を降ってくれた。賢人だった。私達家族を癒やしてくれた存在。それは賢人だった。
その時はわからなかった。賢人と本当にお別れをしなければいけない日になるなんて想像すらしていなかった。
だからこそあの日お別れを伝えに来てくれたK君の存在が不思議で仕方ないのだ。
賢人はあらゆる手段で私達に会いに来る。
ちゃんと繋がっているよ。今も賢人はみんなと繋がっている。
あの日を思い出すとママは涙が止まらないよ。
K君を抱き締めた温もりが賢人を抱っこしていた温もりと重なる。
今でもはっきりと思い出す事が出来る。
今日は電車の中で涙が止まらないからここまでにしておこう。