玉里の熱い夜 in Geektopia
【これまでの総歩行距離(海外+国内)】約20,900km
【あゆみayumiと歩いた距離】5,494km
【台湾で歩いた距離】234km
【3人で歩いた距離】87km
【記事内の行程】花蓮縣 富里郷→(21km)→玉里鎮 玉里
【台湾で入った温泉】2湯
【現在地】花蓮県 鳳林郷 萬栄(台湾40日目)
今日も暑いな
車の多い幹線道を離れて田んぼに囲まれた田舎道を歩く
3人で台東から歩き始めて5日目。
舞ちゃんは一切泣き言を言わないが、そろそろ疲れがたまってきていることだろう
ある村の入口に弓を引く人の像があった。足下にはいつも犬がいる
村はずれの墓地。
台湾にはキリスト教徒が多いようで、小さな村でも二つ、三つの教会があったりする
お墓には顔写真が貼ってあるのも多かった。
若い人の笑顔の写真は痛々しい
お墓の入口には沖縄のシーサーそっくりなのがならんでた
花蓮から台東まで続く長い縦谷は稲作地帯で、水田が延々と続いている
たまに日本の風景の中にいるような気分になるが、田んぼの脇に生えている椰子やバナナ、そしてこの蒸し暑さがあるので、間違えはしない
今日は20kmを越えて歩き、玉里という町に到着。
この辺りでは大きな街のようだ
その証拠に7-11(セブンイレブン)が三軒もある
そろそろ休養日を設けたいところだけど、どこか連泊できるような場所はないだろうか
学校は子供達が登校する前に出発しなければならないし
とりあえずセブンイレブンで考えよう
コンビニはWi-Fiを繋げて長時間いられるのと、暑さから逃れられるのが嬉しい
私がアイスクリームのボックスを覗きこんで、どれにしようか悩んでいると、ある女性から英語で声をかけられた
「歩いて台湾を回っているんですか?」
「今夜滞在する場所は決まってますか?」
外に置いてあるリヤカーの文字を見たのだろう。
コンビニや食堂の前などに置く時も周りから文字が見えるように置くよう心掛けている。
「どこかテントを張れる場所を探すつもりです」
と答えると
「私のいるところは旅人を歓迎していて無料で泊まれると思いますよ。
今日まではヒッチハイクで旅してるアルゼンチン人のカップルが泊まっていたし」
なーんと、こんな願ってもないような話が向こうから飛び込んでくるなんて!
旅の経験からピーンときた
「何か新しい出会いか、楽しい出来事が待ち構えているぞ」
運命が動き出す時だ。
こんな時は流れに身を任せつつ、自分達も積極的に行動すればうまくいく
声をかけてくれた台湾人女性はアリスといい、すぐに友人に電話してくれて、私達の今夜の落ち着き先が決まった
アリスに先導してもらって歩く。
おっと、あゆみが頑張って英語で話してるぞー
彼女が玉里で思いがけない日々を過ごす、全てのきっかけを作ってくれたアリスだ(あゆみ撮影)
私達と出会った場所は街の反対側であり、彼女はたまたまコインランドリーに来ていて私達を見かけたらしい
そこに着くと、アルゼンチン人のカップルがちょうど出発するところだった
二人は5年かけて世界をヒッチハイクで回っているとのことだ
今日の目的地は私達が朝出てきた富里で、ヒッチハイク用のボードを持って去っていった
台湾の後は日本に数ヵ月滞在する予定だそうだ。
私達が日本に居たらぜひ寄って行ってもらうのだけどなあ
ここは「奇客邦 Geektopia」というところで、オーナーは誰か訪ねるとアリスは
「この人と、この人と、この人かな」
どうやら何人かで一軒の家をシェアしているようだ
いつもたくさんの人が出入りしていて、そのうち何人かは英語ができた
私達が到着してしばらくすると大雨が降り始めた。
こういう運の良いパターンが続いている。良い感じだぞ。
建物のすぐ裏には樹齢100年の大きな木が立っている
まるでこの場所を守っているかの様に
玉里には名物の「玉里麺」というのがある。
日本のラーメンと似ていてなかなかいける
夜には バーベキューが始まった。
今夜は誰かの就職祝いと何かのパーティーらしい。
どうも今日辺りから端午節という休暇に入ったようだ。
ギターを弾いて歌を歌う。
私達がいるから、日本の曲をいろいろ演奏してくれた。
でも最近の曲を知らない私はメロディーは知っていても歌えない曲が多かったが、舞ちゃんはよく知っていて歌っていた。
舞ちゃんが歌うのは初めて聴いたけど、
皆がに良い声だと誉められてたぞ
皆で集まって歌って踊って。
日本の旅でも時々こんな場所があったなあ。
こういう場所って良いなあ
歌も阿美(アミ)族の歌だったり、布農(ブヌン)族の歌だったり、中国語の歌だったり、と多彩だ
鹿の肉なんかも並んでいた
さて、体調のこともあって翌日も泊めていただくことになったのだが、私達からも何かしたい
プロジェクターとスクリーンがあることは知っていたから、相談して翌日の夜に「旅のスライドショー」をしてみよう、
同時に何か日本食も作ろうということになった。
これまで海外でスライドショーをやった経験はない。英語で話して中国語に訳してもらうということになる。
できるだろうか?
でも私達でできることをしたい。
できるかどうか挑戦してもみたかった。
よし、やってみよう!
宴会は夜中過ぎまで続いたから明日中に準備しなきゃいけない。
忙しくなったぞ。
頑張ろ~!!
最南端ウーランピーから玉里までの道のり
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