アフリカのフェアトレード雑貨屋「キチェコ」店主ほし☆ともこのブログ【東京多摩市】

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ネットショップ「Kicheko」(キチェコ)店主、ほし☆ともこのブログです。
「キチェコ」はスワヒリ語で「笑い声」という意味。主に、ケニア・タンザニア・ウガンダなどの東アフリカからやって来たフェアトレード雑貨を販売しています。お買物で楽しく国際協力♡してみませんか?

こんにちは!


アフリカのフェアトレード雑貨屋「キチェコ」店主のほし☆ともこです。


ケニア・タンザニア・ウガンダの東アフリカ諸国からやってきた、フェアトレード商品を販売しています。


フェアトレードとは、ショッピングでできる国際協力。


フェア(=公正な)トレード(貿易)。


つまり、生産者に公正な賃金が支払われて作られた製品を売り買いすることで、途上国に暮らす生産者とその家族が潤っていく仕組みなのです。


手作りの温かさを感じられる、どこか懐かしい…けれど新しい。


そんな素朴で美しい雑貨を厳選して、あなたのもとへお届けします。


ブログではフェアトレードのことを中心に、日々の出来事や想いをつづっています。


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こんにちは。
 

アフリカのフェアトレード雑貨屋「キチェコ」店主の、ほし☆ともこです。



 

もう師走ですね。

 

一年の締めくくりの時期がもうやってきた!という感じです。

 

何かと忙しいこの時期、どうぞお体に気を付けてお過ごしくださいね。

 







さて、8月に兵庫県で開催した展示会についてはこちらでご紹介しました。

 


その展示会で注目を浴びた、ラフィアバッグをご紹介したいと思います。

 


 

 

その前に、ラフィアってご存知ですか?

 


ラフィアとは、マダガスカル原産のヤシの木「ラフィア椰子」の葉を乾燥させた繊維のこと。


 

しなやかで丈夫なうえ、防水性にも優れていることもあり、世界の高級ブランドの素材としても知られています。

 


使い込むごとになじんでゆくので、その時々で違った表情を楽しめる、注目の素材なんです。

 

 


 

では、どんな風にラフィアがバッグになったのでしょう?

 

 

それは、ある一通のメールから始まりました。


昨年2017年の6月に、ブルンジ在住の日本人女性ドゥサベ友香さんという方からこんなお問合せを受けたんです。

 


「ブルンジのサイザル麻バスケットを販売してもらえませんか」

 


添付されていた商品写真を拝見したところ、デザインや品質的に日本での販売は難しそうでした。



というのも、似たような商品が他のブランドで国内に出回っていたため、差別化は難しいと判断したためです。

 


そこで、最貧国とされるブルンジの状況を変えたい、という志を持ったドゥサベさんに、少しでも力になれればと思い、こんな提案をしてみました。

 


「一から商品開発をしてみませんか」


まずは素材として、ブルンジならではのものがあれば面白いなと思い、色々と紹介してもらいました。



その中で、ラフィアがふと目に留まり「バッグにしたらいいな」と直感したんです。



 



早速、ドゥサベさんと相談しながら試作に取りかかりました。


 

しかし、初期のサンプルは、編目が均一ではないし、形もいびつでした。

 



見本が必要だと思ったので、日本で人気のヘレンカミンスキーのラフィアバッグを中古で購入し、それをドゥサベさんに送って生産者の見本に使ってもらいました。



その甲斐あってか、次第に編目がそろって美しい仕上がりになっていきました。

 


本体がシンプルなので、アクセントとして革の持ち手とブルンジのビーズチャームをぶら下げてみてはどうかと提案しました。





 

このビーズは、ブルンジで活躍する女性起業家のアクセサリーブランドのもので、ブルンジらしさを表現するのに最適だと思ったからです。


 





そして、より品質を高めるために、インナーバッグを作ってもらうことにしました。

 





依頼先は、ウェルフェアトレード商品作りでお世話になっている、福祉作業所の布や夢うさぎさんです。

 


マグネットボタンで開閉できるようにしてくださり、とても素敵で高級感あふれるラフィアバッグが完成しました。

 

 

 



こんな風に、ドゥサベさんから提供された素材をもとに、一から商品を作っていくことはとても楽しく、やりがいのあるものでした。

 


彼女は、普段は仕事をしながら小さなお嬢さんを育てていらっしゃるので、とても忙しくされています。

 

ですので、ゆっくりと時間をかけて、ラフィアバッグは形になっていきました。

 


大きさや、持ち手の革の色、ビーズチャームの色・形など、少しずつバリエーションを作り、ようやく日本での販売にこぎつけた時には、1年以上経っていました。

 


初お披露目が、今年の8月の展示会、そのまま9月の上旬にかけて立川伊勢丹での販売へと繋がりました。




 

告知の段階で、色んな方からコメントをいただくほど、良い反応があったので期待はしていました。

 


が、決して安くはない値段だったので、正直売れるかどうか不安でもありました。


 

しかし、実際にはネットショップにもお問い合わせいただくほど好評で、立川伊勢丹では出店前半で完売となったのです。

 



アイデアが形になり、お客様に受け入れてもらうことの喜びを味わうことができたことは、本当に貴重な体験でした。

 


 

一本の問合せメールから始まったご縁…不思議なものを感じます。

 




現在は、ブルンジにショップをオープンされ、他社からの引き合いもあるそうです。

 



ドゥサベ友香さんと共同で開発したラフィアバッグが、形を変えて日本で販売されていく様子を、陰ながら見守っていきたいと思います。

 



いつか、この素敵なバッグが、あなたのお手元にも届きますように。

 

 

 

 

キチェコ
東アフリカのフェアトレード雑貨屋
☆「キチェコ」はスワヒリ語で「笑い声」☆
 
 
代表: 星 智子 
東京都多摩市鶴牧3-2-735