龍のパネル4 小彫り | 龍を極める

龍を極める

木彫刻、仏画 制作

こんにちは。

井波は夏が来るのが早く、

7月ですでに蒸し蒸し…


湿気と暑さに縁の無い札幌育ちの私は
バテ気味になりがちです




ところで


今月は七夕がありました。
(だいぶ前ですが…)


街では七夕飾りが飾られていたのですが、


終わった後にまとめて飾った竹を燃やすお焚き上げ(?)が行われていたので、
見に行きましたら…




ばちばちと竹が弾ける音と


こんな大火を見る機会もないので

火の迫力と美しさに思わず見入ってしまいました。



ちょうど、最近は火焔を彫らせていただいており、

規則性の無い、実体の無いものを
どうすれば“らしく“見せるのか?

考えているところだったので、

この不思議な火の動きは勉強になりました。

自然のものは面白いですね。






・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、


龍のパネルですが、

前回(➡記事)荒彫りをし、

徐々に全体の大まかな面を造ってから
さらに細かいパーツの面を造っていきます。




今回は初めて彫るものだったので、
細部を彫り進めながらも
全体を見てバランスを考える、
という作業を何度もやりました。

1番目立たなくてはいけないところは
顔なので

顔が1番目立ち、迫力が出るよう
なるべくまわりの高さを下げ、前へ出るようにします。





ということを分かって荒彫りをしているつもりでいましたが

先生方に
「全然彫り下げが足りない」と御指導頂き、最終的にかなり薄いところは薄くなったのですが
こうして画像で見ると自然に龍の顔が目立っているのがわかります。



「材料の厚みを生かす」

というのを、各部分、例えば龍と雲で別々に考えていましたが、

全体で考えなければならないことを
実際に彫ってみて勉強させて頂きました。


大切な木をムダにするのはもったいない、
ではなく、

(うまく言えませんが…)
削るところは削ってこそ、
1番ボリュームを残したいところ、
目立たせたいところがグンっと前に出て、

その厚みが生きていくのだ、
ということが分かりました。



実践することがなによりの勉強ですね。






本日はここまでです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!



・・・・・・・・・・・・・・・・

HPよりfacebookページを見ることができます。
http://kikuchiai.com

ツイッター
https://twitter.com/i_k_dragon


アカウントをお持ちの方は
フォロー・いいね!を
宜しくお願い致します!