三菱地所のマンション理事長奮闘記! 〜 マンション購入者必見の管理費削減術 〜

三菱地所のマンション理事長奮闘記! 〜 マンション購入者必見の管理費削減術 〜

三菱地所のマンションを購入し理事長となったことをきっかけに学んだ知識をなるべく広くみなさんに知ってもらうためのブログです。
品質を下げずに管理費を大きく削減することができた経験をなるべくわかりやすくまとめていきます^^

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・マンションの管理委託費40%削減までの道⑥ 二次コンペの実施!


長くなりましたが管理委託費削減の話はこれで完結です。

意見交換会に参加してくださった住民の方との協議と、全戸へのアンケートの結果、もっとも安かった独立系D社ではなく、デベロッパー系B社にリプレイスするということになりました。この会社は有名な大手デベロッパー系なのでネームバリューがあります。個人的には金額もさらに100万円安い独立系D社がよかったのですが、一定のブランド力もありつつ金額も下がるという点が住民の方には重要なのかなと感じました。ちなみにこの会社の金額は決して安いわけではなく適正な価格です。基準の価格になると思いますので皆さんのマンションの管理委託費と比べて、高いか安いか比較してみてはどうでしょうか?^^

リプレイスを前提に再度デベロッパー系B社に説明会を開催してもらい、細かい点までいろいろと質問をさせていただいたのですが、こういう話は全会一致ということはありえなくて、必ず反対する方がいらっしゃいます。この説明会の際にも怒鳴りこんで来た方がいましたが、ひとつひとつ不満に対して説明をしていったら最後は黙ってしまわれました。

さて、ということでいよいよ管理会社変更となると臨時総会を開催して起案し、過半数の賛成を取らなくてはなりません。リプレイスすることと金額を伝え、臨時総会の手配を三菱地所コミュニティに依頼したときに、ちょっとした事件が起こりました。

三菱担当者「再度金額について社内で調整するのでデベロッパー系B社様への変更の決議ではなく、三菱との決選投票にしていただけませんか?金額は820万円にさせていただきます。」

土壇場で130万円の追加値下げきたー!

なるほど、三菱の品質を担保するためには下げられないって支店長言ってたのは嘘だったんですね。相手の金額を知ってから後出しジャンケンで都合のよいことを言ってくるとかサイテー

そもそも金額もぜんぜん届いてないし、そんな会社を信頼して大事なマンションを任せることはできせんのでもちろん却下。ということで臨時総会を開催し、最終的には56戸中で賛成49、反対3という90%近い支持を得てリプレイスが可決されました。

最初は三菱のマンションで三菱が管理会社でなくなることに不安な意見が大勢でしたが、何度も住民説明会を開催し、なるべく情報をオープンにすることでうまくまとまりました。

6月から新管理会社に移行して半年になりますが、いまのところ特に問題もなく、しっかり管理をしていただいています。

また、別エントリーでアフター点検について書きますが、三菱地所コミュニティは親会社である三菱地所レジデンスには逆らえません。むしろ同じグループが管理していることはマイナスに働くというのを痛感しました。

今回のリプレイスは素人である我々理事会だけでは成し得ませんでしたので、やはり信頼できる専門会社さんって重要だなと思いました!

みなさんのご参考になれば幸いです^^

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・マンションの管理委託費40%削減までの道⑤ 一次コンペの開催!



さて、住民説明会等をはさみつつ、約2週間後に二次コンペを開催しました。その内容を少し詳しく書きますね。

1.三菱地所コミュニティ
【提示金額】950万円 (削減70万円/7%)
【参加者】支店長、部長、課長、担当、管理人

汎用の資料28ページをただ読むだけで、具体的な提案も熱意もなし。一年管理してきたんだから何かひとつくらい具体的な話できないのか…。このプレゼンに三菱派だった住民の方も失望されていました。他社に対しての金額の開きを指摘し、もっと値下げできるはずでは?という質問に対しては、三菱の品質を担保するためにはこの金額が必要、との支店長の回答(この発言、覚えておいてください)長期修繕計画は5年毎に見直しで初回は入居2年後に実施。


2.デベロッパー系B社
【提示金額】670万円 (削減350万円/34%)
【参加者】部長、課長、マネージャー、フロント

交渉の結果、前回の提示から更に50万円値下げしての提示。資料、説明とも要点を簡潔にまとめられていてフロントの方が積極的だったのが印象的でした。現在の日常清掃では対象外になっているルーバーフェンスも清掃対象に含め、交代時には特別清掃のサービスも行ってくれるらしい。一番重要な、良い管理人の確保をどうするかについては厳しい採用基準で管理品質向上を確保するとのこと。長期修繕計画は毎年無償で見直す。


3.独立系D社
【提示金額】570万円 (削減450万円/44%)
【参加者】支店長、部長、営業、管理指導員

圧倒的に安いことを不安に思う質問があったが、コスト削減の方法や品質担保の取り組みが合理的でした。残念だったのは用意した資料が多すぎて強みを語りきれていない印象。管理人の品質に関しては定期的な研修の実施などで維持。委託費に含まれないものの説明が明確。長期修繕計画は一級建築士による総合点検を毎年無償で行う


三菱はダメダメですね。もう不愉快さしか残りませんでした。あとの2社に関してはそれぞれ強みがあるので、後日住民で会合を開き、検討をすることとなりました。

ちなみに専門会社さんの提案で、デベロッパー系B社と独立系D社にリプレイスした物件の理事長にコンタクトを取っていただき訪問しました。変更してなにか問題はなかったかなどのヒアリングをさせていただきましたが、いずれの理事長さんも変更してよかったとおっしゃってましたね。うちと同様に変更に至るまでには大変苦労されたようですが(笑)


ということで、最終回へつづく!
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・マンションの管理委託費40%削減までの道④ コンペをやるしかない!


アンケート結果から、住民の方からも支持を得ていることがわかりましたので、具体的にコンペ開催に向けて行動開始です。

とは言え、どこに声をかけていいのか分からないので、専門会社にお任せしたのですが、ポイントは下記2点です。

・現管理会社と同規模の会社であること(信頼性の担保)
・現在のサービス品質と同等以上とすること(安かろう悪かろうの回避)

以前のエントリーでも書きましたが、専門会社への報酬は削減できた金額の50%です。例えば現在の1000万円がコンペの結果700万円になれば、削減できた300万円の50%、150万円が報酬となります。

悪徳業者だと、この削減幅をとにかく大きくするために品質の悪い安い業者へリプレイスさせようとしますので、信頼できる専門会社を選ぶことは重要です。

ということで、デベロッパー系、独立系、ゼネコン系などに声をかけていただき、最終的に5社が応じてくれました。(ちなみに三井不動産住宅サービスからは断られました。やっぱり持ちつ持たれるこういう案件では不可侵条約があるんですかね?)

ということで出てきた管理委託費の総額の一覧はこちら。
ちなみに三菱地所コミュニティにコンペをやるから最終的な値段を出すようにと伝えたところ、エレベーター保守をメーカーから独立系に変えることでちょっとだけ安くなります!という回答がきました。


会社
年額
削減金額
削減率
現在の価格 10,200,000円
専門会社試算 7,400,000円 2,800,000円 28%
三菱の提案金額 9,500,000円 700,000円 7%
デベロッパー系A社 9,700,000円 500,000円 5%
デベロッパー系B社 7,200,000円 3,000,000円 29%
商社系C社 7,400,000円 2,800,000円 38%
独立系D社 5,700,000円 4,500,000円 44%
独立系E社 6,000,000円 4,200,000円 41%


すごいですよね。最大で半額近くの提案もありました。
相見積もりって大事だなって改めて思いましたね。


コンペの方針としては、一次コンペで全社にプレゼンをしてもらった上で2社に絞り、二次コンペで三菱とその2社で最終プレゼンの上で決定するという形にしました。各社からの見積もりとその内訳、一次コンペの日程を全住民にアナウンスし、なるべく多くの方にご参加いただくようお願いをして当日を迎えました。

一次コンペは三菱は免除とし、提案してくれた5社のうち金額的なメリットが薄いデベロッパー系A社を落として4社からプレゼンを受けました。私からは結構厳しい質問もたくさんしましたが、各社とも品質の担保とコスト削減には知恵を絞っておられ、甲乙つけがたい内容でした。

ちなみに個人的にはもっとも安かった独立系D社が気に入りました。独立系は三菱などのデベロッパー系と違って、親会社の建てたマンションの管理が回ってくるということがなく、基本的にすべてリプレイスで契約を取っていくしかないので、品質やコストにものすごくこだわっており、企業努力の賜だと関心しました。

一次コンペの後に全住民へのアンケートを実施して、二次コンペには300万円削減のデベロッパー系B社、450万円削減の独立系D社を残すこととなり、三菱地所コミュニティを入れた3社で後日最終プレゼンを行ってもらうことになりました。

ということで、つづく!
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専門会社による交渉にも聞く耳を持ってくれない三菱地所コミュニティ。こうなると、値下げ交渉としてはもはや打つ手がないのか?いや、あとひとつだけできることがあります。

コンペをやるのです。

三菱のマンションを買って、まさか1年で管理会社を三菱以外にすることはないだろうと高を括られていますが、理事会が本気だぞというのを見せる必要があります。

狙いは焦って値下げに応じてくることですが、それでも下げてこなければ本気で管理会社の変更を考えざるをえないです。だって毎年300万円浮けば10年で3000万円、30年で9000万円。修繕積立金を値上げしなくても済むかもしれないんですもんね。

ただ、これは結構大変です。理事会としては管理会社の変更も視野にいれてコンペやるべし!という考えですが、マンションの管理方針は住民全員で構成される管理組合で決めるべきものです。住民のみなさんが三菱から変えるべきではないという考えなら、この方針で進めるべきではないですよね。

ということで、最初にやったことは住民向けの経緯説明とアンケートです。質問項目は下記の5つ。

Q1.現在の管理会社による管理委託サービスへの満足度
Q2.現在の管理委託サービスの内容や金額についてどの程度知っているか?
Q3.管理委託費の見直し方法についてどの方針がよいか?
Q4.大規模修繕を予測した上で、当マンションの収支や資産状況についてどう思うか?

全56戸中44戸と約80%から回答がありました。このマンションの素晴らしいところは、こうして住民の皆さんが運営に大して高い意識を持ってくださることです。

アンケート結果の重要な部分を抜粋すると以下の内容となりました。


Q1の管理委託サービスの満足度は、まあ満足しているが63%。これは納得です。なぜなら管理人さんがすごくよい対応をしてくださるからです。

続いてQ2のサービス内容や金額への認知度は、70%がよく知らない、ほとんど知らないという結果。我々が普段目にするのは管理人さんだけですし、契約書面にサービス内容書かれていてもまぁ見ないですよね。

そして一番重要なQ3の管理委託費の見直し方針をどうすべきか?ですが、ここはブレイクダウンして書きます。

1.現在の管理会社の継続を優先しつつも、できるだけ目標額に近い削減を求めていくべき 40.9%

2.現管理会社の回答が目標額に大幅に足りなければ管理会社変更はやむをえない 40.9%

3.費用削減を優先し、管理会社変更も視野に入れて行うべき 9.1%

4.現状のままでよい 0%

5.その他 9.1%

ということで、過半数の方が管理会社変更もやむなしという考えであり、費用削減を求めるべしという90%の方が合意してくださっているという結論となりました。これはやっぱりこの方針で正しかったんだ!と励みになる結果となりました。

そうと決まればコンペに向けていよいよ動き出すぞ!ということで、つづく! 



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さてさて、正式に専門会社に管理委託費削減のコンサルに入ってもらうことになったわけですが、ここからやることを簡単にまとめます。

1. 改めて管理委託費を精査

専門会社にて、各項目を細かく精査し、どの項目がどれくらい下がるかをまとめてもらいます。


2. 理事長名で三菱地所コミュニティに要請文を送付

ざっと以下の内容を書いて社長あてに投函。

・○○というコンサル会社に入ってもらい金額を精査したこと
・各項目を見なおした結果として、現在の1018万円を740万にしてほしい
・回答はいついつまでに書面でほしい
・本件の交渉はコンサル会社に一任すること



ということで約300万円の値引きを要請して回答をわくわくして待つわけです。
ちなみにお願いしたコンサル会社は業界で有名らしいので、ベストケースでは言い値でそのまま同意してくるとのこと。言い値そのまままではいかなくても、かなりいい金額が出てくるはずらしい。

ということで待つこと2週間、三菱から回答書が届きましたー。その中身はー?


弊社としては金額は適正であると考えておりますが、理事会からご要望をいただき削減の検討を行い、エレベーターの保守を独立系の業者に変えることで、65万円だけ値引きします。


…えええええ(´Д`)


まさか…、まさかのゼロ回答。これにはコンサル会社の人もびっくり。確かに三菱は一番お高くとまった会社だけど、この回答は初めてとのこと。つまりはこういうことなんです。うちは56戸の小規模マンションなので、トラブっても大して痛手じゃないんですね。なので強気なわけです。予定が狂ってしまいましたが、こういう場合は次のステップに移ります。


3. コンサル会社が三菱の担当者と面会し交渉する

客観的なデータを見せつけて値下げの交渉をしてもらいます。このへんはデータを持たない我々素人にはできない仕事ですね。


でもダメでした…orz


舐められてます。完全に舐められてますね、うちら。
じゃあ仕方がないので強硬手段に出るしかない!ということで、つづく!

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ぼられているのは分かっていながらも、値下げに応じさせることができず悩んでいたので、何かいい手はないかとぐぐってみました。そしたら管理委託費削減のコンサルをやってる会社って結構あるんですね。ふむふむと思い、もう少し詳しく調べてみると、ビジネスモデルもなかなかよく出来ている。

簡単に言うと、完全成果報酬で、年間費用で下がった分の50%を一度だけ成功報酬として支払うというのが基本ですね。
例えばうちが年間で1000万円の管理委託費を払っていて、コンサル会社が間に入ることで700万円になった場合、浮いた300万円の50%の150万円をお礼に支払うというビジネスモデルです。

これなら初期費用もかからないし、リスク少ないからいいじゃん!と思ったのですが、さらに調べると悪徳コンサル業者も多いみたい。要は品質が悪くてもとにかく安い管理会社に変更させて、たくさんの手数料を取ろうとする会社ですね。

理事会で相談し、とりあえず何社かに話を聞いてみることにしました。
その何社かをどこにするかはネット上の口コミ等を参考に私のほうでピックアップして問い合わせをしました。

その数社に無料の簡易診断をしてもらい、理事会で再度どうするか検討。
ちなみに最終的にお願いすることにしたコンサル会社が出してきた簡易診断の結果がこれです。


管理項目
現在の年額
診断結果
アカウントマネジメント(会計管理)業務費 370,000円 300,000円
コミュニティマネジメント(組合運営)業務費  820,000円 780,000円
テクニカルマネジメント(技術管理)業務費 2,480,000円 1,830,000円
クリーンメンテナンス(清掃)業務費 570,000円 538,000円
セキュリティマネジメント(緊急対応)業務費 950,000円 913,000円
スタッフサービス(管理員)業務費 3,030,000円 2,710,000円
管理諸経費 1,480,000円 0円
消費税 (5%) 485,000円 353,000円
管理委託料合計 10,185,000円 7,424,000円
一戸当たり平均月額 15,000円 11,000円


えっ、まじで3割も下がるんすか!?


そのコンサル会社の担当者いわく、この金額はとりわけ安い金額というわけではなく、競争相手がいるときの普通の金額で、これでも十分利益がでているそうです。例えば三井のマンションのコンペに三菱が参加する場合に出してくる金額とのこと。

ほえー、ということでそのコンサル会社に正式に発注することにしました。
ちなみにその会社はネットでは悪い評判も書かれていたりしましたが、以下を決め手にしました。

・実績がとにかく豊富で説明も論理的である
・複数の方とお会いしたが、誠実な人柄であるように感じた
・管理会社を変更するのではなく、同じ会社に値下げをさせることをゴールに設定している
・金額は下がっても品質を下げないことを前提にする

ちなみにこの時点では一切お金がかかりませんので、発注をするのに総会での決議は不要です。

ここから長い戦いが始まるのです。ということで、つづく!
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まず管理費が高いんじゃないかと思ったきっかけは、同等規模のマンションと比較して高くね?と思ったことです。
交渉するにしても材料が必要だと思い、ざっと20軒の管理費と修繕積立金を調べてリストを作りました
その一部がこれです。

物件名
総戸数
管理費
積立金
うちのマンション 56戸 15,890円 ~ 19,730円  6510円 ~ 8000円 
ザ・パークハウスK  67戸 9,800円~14,120円 5,600円~8,070円
ザ・パークハウスM 54戸 13,470円~14,740円 8,210円~8,980円
パークハウスE 47戸 11,400円 8,600円
ライオンズM 49戸 14,000円~14,900円 5,660円~6,070円
ライオンズH 68戸 11,900円~13,300円 5,120円~5,760円
ライオンズZ 47戸 14,400円~15,300円 5,660円~6,070円
パークホームズU 78戸 9200円~14980円 3900円~6340円
 

これを見せて、どうしてうちのマンションは管理費がこんなに高いのか?と説明を求めました。

ちなみにうちのマンションは集会室がひとつあるだけで、図書館やら託児所やらの余計な設備はありません。なのでむしろ安くなるのでは?と考えるのが普通ですよね。

話をしたのは担当者と、上司(課長クラス)ですが、そのとき上司から出てきた回答は、


「いやいや、この業界は利益が薄くて5%も10%も利益が出ているものではないんですよ。」


まぁ営業トークとしてはそう言いますわな。
もちろんそんな言葉では納得いかないので、管理委託費の内訳を出してもらうことに。
多少項目と数字は丸めますが、これがうちのマンション(56戸)が締結させらていた管理委託費の内訳です。

ちなみに管理費と管理委託費は違います。管理費は、管理委託費にプラスして共有設備の電気代とか備品代とかが上乗せされたものです。


管理項目
年額
アカウントマネジメント(会計管理)業務費 370,000円
コミュニティマネジメント(組合運営)業務費  820,000円
テクニカルマネジメント(技術管理)業務費 2,480,000円
クリーンメンテナンス(清掃)業務費 570,000円
セキュリティマネジメント(緊急対応)業務費 950,000円
スタッフサービス(管理員)業務費 3,030,000円
管理諸経費 1,480,000円
消費税 (5%) 485,000円
管理委託料合計 10,185,000円
一戸当たり平均月額 15,156円


管理諸経費ってなんだ???しかも総額の17%もチャージされとるがな!


実際のところ、管理業務はほとんどが外注です。よく系列以外の管理会社にすると不便になるのでは?という話を聞きますが、エレベーター点検やら清掃やらのほとんどが外注なので関係ないです。なので普通それぞれの項目には外注に払う費用に三菱の管理費用を乗せた金額になっているのですが、それに加えてさらに17%乗せるってどんだけだよ!?っていう話です。


もちろんそこを突っ込みますわな。少なくともこの17%分は値引きできるんじゃないですか?と。
そしたらもう一枚用意した紙を出してきました。

同じ規模のザ・パークハウスブランド4軒の管理委託費のリストです。

「ほら、同じくらいでしょ?別にこのマンションが特別高いわけじゃなくて、こういうものなんです。(どや顔)」

そりゃお前、営業が都合の悪い数字の資料出してくるわけないじゃんか。。
と頭ではわかっていても、素人相手だと思って三菱は強気ですね。

取り付く島もなく、最終的には定期清掃を3回から特別に4回に増やします。くらいの条件しか引き出せず。。

さぁ困ったなぁということで、つづく。。 
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憧れの新築マンションの購入を検討されている方、既に購入された方、どちらの方もとりあえずこのエントリーだけは読んでおいて損はないです。

このブログは、知らないのをいいことにぼったくられている方がいることが許せないので、私が体験から学んだことを紹介することを目的にしています。

2012年春に入居した三菱地所の新築マンションの理事長として1年間の戦いの末に、
月々の管理費が一戸あたり約6,000円下がったノウハウをまとめます。なぜそんなことをするのか?我々は素人だとなめられた挙句、なにも知らないのをいい事に、ほぼ100%の新築マンションでぼったくられています

この一年の三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティとの戦いを通じて得た経験から断言しますが、見直しをしていないマンションであれば管理の品質を下げずに” 管理費は最低でも20%、場合によっては40%以上を削減できます


見直しすべき項目は以下の3つです。

1. 管理会社へ支払う管理委託費の見直し

大手デベロッパーは必ず子会社でマンション管理会社を持っており、マンション購入時には系列の管理会社が初めから決まった管理委託費でセット販売されています。三菱地所レジデンスのマンションなら三菱地所コミュニティ、三井不動産レジデンシャルなら三井不動産住宅サービス、大京なら大京アステージといった具合ですね。

これは恐ろしい構造です。みなさん何か購入するときには基本的には複数のお店で価格を比較して安い店で買いますよね?しかしこの管理委託契約にはそういった価格競争がないため、世間の相場よりはるかに高額で契約が締結されています

高いけど、系列だといろいろ便宜を図ってもらえて安心?それは管理会社の常套句ですが、嘘です。親会社、子会社のちから関係は絶対です。系列の管理会社が、親会社に都合の悪いことをするわけがありません。ちょっと冷静に考えればわかりますが、むしろ系列でないほうがしがらみなく客観的に指摘できていいぐらいです。

ちなみに私のマンションでは交渉の結果、最終的に約40%管理委託費が下がりましたが、ちょっと担当者に値下げを要求したところで応じてくれるわけがありません。なんのかんの言い訳をされて、よくても5%~10%の値下げをされるとか、定期清掃の回数を増やすとかで手を打たされます。

みなさん、それぼったくられてますよ!

別エントリーで詳しく、どうやって管理委託費を40%近く下げることができたのかを書いていきます。


2. マンションで契約している火災保険の見直し

ここにも罠があります。大手デベロッパーは保険の代理店もやっていますので、マンションを購入すると購入したデベロッパーが代理店で保険契約が締結されています

保険の代理店は高い契約を結んだほうが手数料がたくさん入ってきますよね?そうです、無駄に高い保険を締結させられています。ぜひ、独立した保険代理店に現在のマンション火災保険が適正かチェックしてもらってください。どの代理店でも法律上、保険料は変わりませんが、ポイントは評価額積立型との組み合わせです。

こちらも別エントリーで詳しくどういう契約がどうなっていくら安くなったのかをまとめますが、ぶっちゃけ約80%削減できました


3. 共有部分の電気代の見直し

共有部分の電気代はエレベーターと電気式駐車場がバカになりません。ここはほぼノーリスクで削減できます。キーワードは電子ブレーカーです。

ここは悪徳業者もいろいろいるみたいなのでGoogleで検索するなど調査して、いくつかの会社で見積もりを取ってみたほうがいいです。

仕組みについては割愛しますが、そんなのあるなら最初からつけとけよ!と突っ込みたくなります。ただ、東京電力との取り決め?で、新築時に最初から付けられないらしいです。よくわからない大人の事情ですね。


とまぁ、そんな感じでこの一年の戦いと勝ち取ったこと、知ったことをなるべくみなさんに広くお伝えしていきます。だって知らずにぼったくられてるなんて悔しいじゃないですか!