東京校は、痛みのスペシャリストである伊藤先生が、痛みを中心とした解剖生理学の解説をしてくださいます。
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「解剖学」の本を手元に置きましょう
絵や写真が多く載っている 「解剖学」 の本を手元に置いておくと、お客様に説明をするときに便利です最初から全部わかるというのはあり得ないし、無理
(知識豊富な伊藤先生がおっしゃられると、説得力が違います)
心臓だけ、呼吸だけ、というように特定のものだけ勉強するのではなく、全体的な学問体系を勉強する。
学問体系を作っていく上で、人間に触るのが大事です。
第 3 腰神経に異常があった場合、皮膚表面は第 3 仙椎から膝にかけて症状があらわれます。
デルマトームが正確になったことで、ツボの位置(兪穴、募穴)と内臓の反応が皮膚に出現する場所もぴったりと合うことが分かったそうです。
解剖してもツボの位置が見えるわけではないのに、三千年も前からツボを作った人はえらい
ちなみに、ツボの名医が使うのは 20 箇所くらいだそうです。
(ツボについては、「経絡基礎」、「経絡操縦法」の講義で学びます)痛みの上位3つを押さえよう!
慢性的な痛みの上位3つは、
1️⃣ 腰痛
2️⃣ 四十肩・五十肩、肩こり
3️⃣ 頭痛/片頭痛
です。
筋肉は一度落ちるとなかなかつきません。
人に動かしてもらうと関節の動きは良くなりますが、筋肉は自分で動かさないとつかないのです。
リハビリや整体(均整)で関節の動きをよくしたら、自分で歩いて筋肉をつけることが大切なのですね
運動指導もお伝えできる均整師を目指しましょう
腰痛の原因にもなるすべり症は、椎骨がずれてしまう症状です。
レントゲンや MRI などの画像で異常があっても、痛みがないこともあるので、画像上の異常を痛みを結びつけるのは慎重に
これまで、からだの構造による痛みを勉強してきましたが、
心の病気や身体表現性障害でも痛みが出ることを覚えておきましょう
心はどこか?それがやっと、わかってきたところです。
VAS で痛みの度合を示す
患者さんに痛みの度合いを表現してもらう方法。
それが VAS(Visual Analogue Scale) です。
痛みがない状態を 0、想像できる最大の痛みを 10 として、いまの痛みを点数化してもらいます。
慢性痛は、8 くらいと言われる方が多く、治療しても 6 くらいにしか減ることはありません。
急性痛は、10 であっても、だんだんと 0 まで減っていきます。
では、慢性痛の人にはどうしてあげたらよいか…
「痛みがどのくらいになることを期待しますか?」
と聞いてみるのが良いそうですよ。0 と言われる方はいらっしゃらないそうです。
また、10 を超えて痛い!と言われる方は、心の問題を抱えられていることがある、とのことでした。
痛みって奥が深いですね
解剖生理学の講義は来月も続きます
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2022A 助講師 久留