吉良よし子さん調査:ブラック企業ワタミ 死ぬほど残業し手取り6万円台(ナゾの天引きと社宅費除き) | キラキラ☆サポーターズ(吉良よし子勝手連)ブログ

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吉良よし子参院東京選挙区予定候補☆勝手連

※『しんぶん赤旗』2013年7月2日付より吉良よし子さんの活動を伝える記事を紹介します。


 ワタミ 過酷な実態
 吉良よし子参院東京選挙区候補調査
  休みなし月250時間も
  ナゾの天引き6万円


 居酒屋チェーン運営「ワタミ」が長時間労働と低賃金で若者を使いつぶしている――。日本共産党の田村智子参院議員が国会で追及して反響が広がりました。この国会質問を支えたのは、吉良よし子参院東京選挙区候補(都雇用と就活対策室長)による実態調査でした。


 吉良さんが相談を受けた男性(24歳)はワタミで正社員として2年間働き、最近退職したばかりでした。ボロボロになって働いていたことを心配していた友人が「若者の雇用改善のため活動している吉良さんに話を聞いてもらおう」と付き添って事務所を訪れました。


 ワタミは、過酷な労働を強いることで知られ、2008年に当時26歳だった女性の長時間労働による過労自殺が労災認定されています。創業者の渡辺美樹氏は、今年7月の参院選で、自民党から比例区で立候補を表明しています。


 「いい会社と…」


 男性がワタミでの体験を語りました。


 就職活動の際、ワタミが「ありがとうを集める会社」「周りを幸福にしていく会社」と説明しているのを聞き、「ここはいい会社だから入ろう、と決意してしまった」。


 まず「母店」と呼ばれる店舗で働き始めました。新人教育をする店です。注文用端末の操作、刺し身や焼き物などの調理などひと通り教育を受けた後、別店舗に配転されることになります。


 仕事は、午後4時開店の前、3時から仕込みなどをはじめます。間に合わないときには、2時から出勤することもあります。日付が変わって午前2時、3時まで仕事が続き、11~12時間労働労働を超えることが日常でした。


 週休2日が原則ですが、週に1日も休めないことがありました。有給休暇は働いている間、一度も取っていません。計算すると、月約250時間働いたこともありました。


 勤務中の休憩は当初、1時間とっていました。しかし、「20分で休憩を切り上げる人などが多くて、周りの目が気になり、自分も短くなっていきました」。


 そのころ、2008年に過労自殺した女性(当時26歳)が労災認定されたと知りました。ひとごとではないと感じました。


 著作本買わされ


 ワタミの「研修」では、創業者の渡辺美樹氏の著作や自己啓発書を買わされて、感想文を提出させられます。


 倒れてから、渡辺氏の理念を心からは信じられなくなりました。


 渡辺氏の「経営理念」に心酔していく同僚は、新人教育でもかわいがられ、優遇されていきました。反対に、男性は「どうやればいいんですか」と聞いても「自分で考えろ」と返され、仕事を教えてもらえないなど、露骨な差別を受けるようになりました。


 「耐え切れない」と感じた男性は、退職しました。「ワタミが使う『夢』という言葉がきらいになりました」


 男性の給与明細には、ある問題がありました。


 「所定勤務重複等調整」という項目があり、ほぼ毎月、賃金から差し引かれていたのです。多い月には6万円以上にもなります。時間外労働を「過労死ライン」の80時間を超えた月でも引かれています。常識外れの長時間労働をしても、賃金減額という異常事態です。


 このため、社宅費4万5,000円(管理費5,000円含む)を引いた手取りが6万円台に落ち込んだこともありました。


 「この項目は何ですか」と吉良さんに聞かれ、男性は「初めて気がつきました」。


 男性の目をじっと見て話を聞き続けた吉良さんは「あなたの実態を必ず国会で追及します」と約束。田村智子参院議員との連携で、その約束を果たしました。


 吉良さんは「私も国政の場で直接、職場の実態を告発し、若者を使いつぶす企業を根絶するため、頑張りたい」と決意を語っています。(『しんぶん赤旗』2013年7月2日付より)



※以下は田村智子参院議員の国会追及を伝える『しんぶん赤旗』2013年6月19日付からです。


大臣告示超える残業/天引きされ手取り十数万円
田村氏 ワタミ告発


 参院選で自民党から立候補する渡辺美樹氏が会長を務める居酒屋チェーン「ワタミ」で無法な長時間労働と低賃金が横行している問題が18日、明らかになりました。“ブラック企業”の内実を日本共産党の田村智子参院議員が参院厚生労働委員会で取り上げたもの。


 田村氏が紹介した元正社員Aさんは、2年間勤務し、月45時間の時間外労働を超えた月が6カ月にのぼり、年間で480時間超。しかも「所定勤務重複等調整」と称し、多い月には数万円も内容不明の天引きが行われ、“死ぬほど残業”しても手取りは十数万円にしかなりません。


 さらに、休日でもワタミの経営理念や著作の学習・リポート提出を求め、「ワタミの森」という植林事業や「夢プロジェクト」という事業への寄付が半ば強制されていました。


 Aさんは「こんなに働かせて、こんな低賃金しかもらえないことが我慢できない。ブラック企業そのものです」と語りました。


 同社では26歳の女性が長時間労働の末、命を絶ち、今年2月に過労自殺として労災認定されたばかりです。


 質問で田村議員は、時間外労働の上限を定めた厚生労働大臣の告示が月45時間、年間360時間と定めていると指摘。これを100時間も上回るとのべ、「是正するよう、自民党の厚労相としてものをいうべきだ」とただしました。田村憲久厚労相は「適正労働時間を守って、しっかりした雇用環境をつくる責任が経営者にある」と答弁しました。