海産珪藻培養用ゼオライト
海産珪藻の培養には、焼成ゼオライトボールが必要でして。わむし屋さんの培養キットにはそのゼオライトボールが10g(10L分)付いてきますが、それを超えて培養する場合には別途ゼオライトボールを用立てする必要があります。わむし屋さんではゼオライトボールの単体販売もしていますが、3kg単位という、培養だけで個人で使うには途方もない分量での販売となっています。
そもそもゼオライトという鉱物自体は、アクアリウムではアンモニア吸着ろ材としては普通に市販されています。塩分があると、アンモニアを放出してナトリウムと結合してしまうので、海水ではアンモニア吸着剤としての用は成さないそうですが、珪藻の培養には、ゼオライトの主成分であるアルミノ珪酸塩自体が必要なのだと思われます。なので、焼成ゼオライトボールの代わりに市販のゼオライトで珪藻培養が可能か試してみました。
用意したのは以下の二種類。
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ゼオライトボール(直径1ミリ)よりも粒径が細かいので、成分がより溶出しやすそうです。
右)アクアリウム用ゼオライト
新宿のショップで買いました。
やや粒が大きいですが、これくらいの粒径の方が扱いやすそうです。
これら1gを、それぞれ900mlの培地と、100mlの培養済み珪藻と混合して、4日ほど培養しました。
照明は先日のエーハイムの3灯式、ただし植物育成用・観賞用蛍光管を1本増やし、昼光色蛍光管8Wx1本+植物育成用・観賞用蛍光管8Wx2本にしてあります。1Lのペットボトル×2本を、例によって水を溜めた発泡スチロールケースに入れ、ヒーターで23℃程度に保温しました。
結果がこちら。
どちらも培養は進みましたが、意外にも「アクアリウム用ゼオライト」の方が明らかに培養が進んでいます。というか、ゼオライトボールを使った一期培養よりも濃くなってませんか?一期では入れなかった液肥(花工場)を培地に入れた(0.5ml/L)せいかもしれませんが。
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ちなみに一期培養は今こんな感じ。
ということで、普通に市販のゼオライトでも問題なく培養できるようです。着色されたヤツは分かりませんが。あるいは培養をしなくても、ヤマトヌマエビのゾエアを育てたいという場合には、底床にゼオライトを敷くと、珪藻が自然発生しやすくなるかもしれません。
ところでヤマトヌマエビの孵化の目安は、発眼してから2週間だったようですね。発眼までも2週間くらいかかるみたいなので、5月になってしまいそうな。海産珪藻も海産ワムシも割と準備万端なんですが。