だけど僕は見てしまった


ご主人様が寝ているユウくんのそばに座り、何度も囁いている姿を

ごめんね
ごめんねユウ

好きだよ
大好きだよ

だから嫌わないで?
俺から離れないで
俺を好きでいて
俺だけを見て



月明かりに照らされてご主人様の目元が光っている

愛おしそうにユウくんの指先にキスをする姿はなんてキレイなんだろうと思えた




そしてやっと気がついた

ご主人様はユウくんが好きで好きで好きでたまらないってこと

だけどどうしても傷つけてしまう事

それをすごく苦しんでるという事



そしてご主人様は僕をそっとユウくんのそばに置いたんだ


「ユウのそばにいてあげてね」

そう言って僕を燃やすこともせずユウくんのそばに居させてくれた