皿洗い 洗剤ゆすがぬ オランダ人 | イタリアよもやま話

皿洗い 洗剤ゆすがぬ オランダ人

なぬ~って、変なタイトルだと思ったでしょう?
でもタイトルそのままなんです。
オランダの友達の家に遊びに行った時に知りました。


彼女、お皿をたっぷりの洗剤で洗って
ブクブクの泡が滴っているまま、
お湯とか水でゆすがずに、流し場の上の網棚にそのまま泡と一緒に並べて乾かしていくんです。
それ見た時は、ちょっと信じられませんでした。


「あなた、ゆすがなかったらダメじゃない」
「なんで?だって乾いたら、泡なんかなくなるわよ。
ゆすぐなんて時間と水の浪費。」
「えぇ~!!?泡とかじゃなくて、洗剤の成分そのままお皿に残っちゃうでしょ!そのまま次に食べる時に体に悪いじゃないのぉ。」
「あら、オランダではほとんどの人がこうしてるわよ。私のママだってそうしてきた。でも、皆この通り、健康よ。だから大丈夫。」


普段は賢くて、融通も利いて、かわいいのに、変な所で頭の堅いオランダ人の彼女は、絶対に譲らないんです。

もちろん、私は彼女の留守中にそれらのお皿をゆすぎました。


その彼女、猫を飼っていたんですが、その猫が病気で死んじゃった時、
獣医さんが彼女に訊いたそうです。
お金はかかるけれど、お葬式をして埋葬するか、
でなかったら豚のえさにするか。
「豚のえさ?しかも病気で死んだ猫を?」
彼女はビックリして、他に方法はないのかを訊いたけれども、
そのどちらかしか法的には許されていないとかで、
仕方がないので高いお金を払ってお葬式と埋葬を選んだそうです。
それ以来、豚肉は絶対食べないとか。

この経験は、オランダに対する猜疑心を生むことになりました。
どうもオランダ産の食料品は敬遠してしまいます。


イタリア人は皆お皿洗いの時、きちんとゆすぎます。
聞くところによると、イギリス人でもゆすがない人が居るとか。
一体なんでわざわざゆすがないのか、
手間を省く為か、水を節約する為か。
よくイタリアでも、床磨き用の洗剤で、
ゆすぎがいらないことをうたっている製品がありますが、
あの感覚でしょうか。
でも床はゆすがなくても、口には入りませんよね。
そこのところが全くわかりません。
オランダ人は手洗いの洗濯物はどうしているんでしょうね。