飽きない、商い。 | knock's kitchen   旅する青森出身料理家横山久美子の料理教室と仕事

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食べ物が大好きで12か国滞在してきた
旅する料理家Knock横山久美子
おにぎりからおかしまで幅広く手掛ける料理教室とお仕事について

先日来てくださったお客様から

「なんで料理をはじめたんですか?」とご質問いただきまして、改めて考えてたんです。

 

私は最初の就職はキルフェボン京都のパティシエでした。

ここからいろいろやるんですけど最初から食べ物を選びました。

 

きっかけは高校の時からバイトを沢山していて、

正月にスーパーの総菜のバイトしたときに、

めちゃくちゃいろいろ覚えることはあったのですが、

最初からすんなりとできたのですよ。

ゴールがある物事に向かって最短で終わらせることを考えるのが好きです。

 

重宝されて、期間限定のバイトからレジ打ちにスカウトされました。

テキパキ動くから笑

でね、レジ打ちはあまり面白いとは思わなくて、暇だなあと思いながらバイトしてました。

時給が上がったので続けましたけども。

 

図書館で遺跡のトレースのバイトを夏休みにしたときも、

一日中顕微鏡のぞいてトレースして、これでレジ打ちよりお金がいいってなんなんだろうって思って働いてました。

 

運動はあまり得意ではないけど、暇がダメなんだって思いました。

郵便局の仕分けのバイトも期間限定じゃなかったら暇だなあ、と思いました。

もっと仕分ける年賀状ないの?って思いながらマッハで処理してて、

今思うと無駄な体力使ってる笑

 

期間限定

って言葉がキーワードで、

終わりが明確ではないものを続けるということがとにかく苦手で、

ずっとコンプレックスでした。

 

料理だけは終わりが明確で、(完成する)

飽きないことでした。

しかもいつもとても褒めてもらえることでもありました。

 

10年も超えて続けてると上手くなるもので、

上手くなると自信がつきました。

 

料理を好きなんだと思って最初やっていたのですが、

やってて当たり前って感覚になり、

好きだから辛くないでしょう、ってことはなく。

時にはしんどかったり、

辛かったりもして嫌になることもあります。

 

でもこれ、やるって決めたのは私で、

別に誰にもやれと言われてないことなんですよ。

 

やってたら、勉強したくなって追及したくなって研究したくなって、て当たり前なことで。

周りの素晴らしい料理家さんから刺激も沢山いただいて。

本当に日々精進するしかないのですが、近道はなく、

コツコツできることを続けると決めて、

ものすごく大変な仕事がきて、びびって、

でも乗り越えて、の繰り返しだったなあ、

なんて思います。

 

何をしている人なんですか、と言われば、

料理教室をして、レシピ開発をして、撮影現場で調理をしている人です。

 

日々、沢山の人に会います。

私ができることは微々たることですが、

目の前の人が喜んでもらえたら満足です。