技術的にはできるだろうに、プロセスカラーの変換はIllustratorのちょっと弱いところ。
photoshopのチャンネルミキサーのような機能がほしいところです。
ver.5から10コも上がったとは思えないくらい、細かい機能の停滞っぷりは何でしょう?(ワタクシはまだver.13ですけど…)
うさぎとかめのうさぎなのか、InDesign優先の社命なのか?
ライバル不在って悲しいものです。
さて、スクリプトが書ければ書類上の特定色を入れ替えることはできそうですが、ワタクシにはできませんので正攻法で攻略します。
色替えで思いつくのはライブカラー。カラーホイールでちょっちょっとすれば青だって赤になる。
C50をM50にしてみました。
が、見た目では良くてもパーセントはムチャクチャ。よってカラーホイールは使えません。
C100+K50がこんなんなっちゃう。
やはり手動で設定するしかなさそうです。シアンのパーセントをカット、タブ、ペーストとすれば入力ミスなくシアンをマゼンタに置き換えられます(量が多いときはQuickeysに登録するとさらにスピードアップ)。
また、ライブカラーは選択色に限られますので、ロックされたオブジェクトに注意しましょう。
ライブカラーの代わりに「使用したカラーを追加」を使う手もあります。
これを使えば書類上のカラー(ロック含む)がスウォッチ化されるので、更に色の変更があるときなどは便利です。
C50をM50置き換えるとこんなかんじ。
※ちなみにライブカラーも使用したカラーも文字詰めが「自動」だった場合、「0」に置き換わるバグがあるので文字イキの際はご注意を。
これで書類上のカラーは変換できたと思いますので、画像の方へいきましょう。
埋め込み画像は抜き出しの際、解像度やカラーなどを変更しないようにしなければなりません。
ここは「PlugX Replace Raster」を使って抜き出します。
ドキュメント情報パネルの埋め込み画像でカラーを確認(CMYKモードでカラーならCMYKですが)し、プラグインで任意の位置に抜き出します。
サイズはスクリーンか72dpiにしておきましょう。
そのままプラグインの指示に従いリンクをかけ、画像をオプション+ダブルクリック。
これでPhotoshopが立ち上がり画像を開きますので、チャンネルミキサーでシアンをマゼンタに。
複数ある場合は、オプションを押しながらチャンネルミキサーを選べば設定は維持されます。
画像を保存したらIllustratorに戻り画像を埋め込んで完了です。
もしも配置画像がリンクで複数あるようならチャンネルミキサーをバッチ処理してから書類を開けば、何事もなかったように置き換えられます(変更しても名前が同じならOK。画像に関して甘すぎです! DTP的には危険がいっぱい)。
これを閉じてから画像をバッチ処理。
再び開くと警告なくリンクされてます。
プロセスカラーって理解はしててもデータ上で直すのは結構大変です(特にIllustrator)。もっといい方法もあるかと思いますが、とりあえずワタクシはこんな感じで対処しています。
さて、もういっちょ。これが本文を特色でつくっていたら?
スミ+DIC161とします。
プロセス置き換えよりちょっとめんどくさくなりますね。