級数の統一 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

Illustratorのテキスト編集機能はかゆいところに手が届かない。Illustratorは組版ソフトではないので当たり前ですが、もう少し強化してほしい気もします。

Illustratorでパーツを作ったとして、書類内の文字が全て8ptで作られているので11Qに統一するとします。
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11.29Q=8pt。11Qに統一することにします。

級数を変更する場合、InDesignなら検索置換や文字スタイルを使えばあまり手間はかかりませんが、Illustratorの検索置換や文字スタイルでは級数だけを変えたりすることができません。

ならば、アクションでは? と考えると思いますが、アクションは級数の変更を記録すると文字属性まで記録されてしまいます。
級数だけを変えたいのに、長体やベースラインなどの属性も統一されてしまいます。

ptならメニューから書式→サイズを選べばいいことですが、端数や特定の級数にしたいときは文字パネルに入力しなければなりません。大した手間ではありませんが、ファイルが多かったりするとけっこうめんどうです。

そこで、ちょっと強引ですが、ここもQuickeysで乗り切ります。

メニューで書式→サイズ→その他を選べば文字パネルのサイズフィールドがフォーカスされます。

なので、メニューセレクションで書式→サイズ→その他、続いてType Keystrokeで1キー、1キー、エンターキーとすれば選んだ文字は全て11Qに変わります。
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この時だけ使うようなショートカットは、割り切ってF1キーを使用することをオススメします。必要が無くなったらショートカットを解除すればいいのです。

例えば、このシーケンスの前ににロック解除(コマンド+オプション+2)、全てを表示(コマンド+オプション+3)、全てを選択(コマンド+A)を挿入すれば、ファイルが開いたらF1キーを押すだけで、書類内のテキストは11Qに変更できます。

マウスを右手で操作し、左手はF1キーの上に置いておき、必要なときにキーを押すだけという半自動操作。ファイルが30点とかあるとだいぶ違います。