モンスター図鑑を作る 5 | 3倍早くなるためのDTP講座

3倍早くなるためのDTP講座

DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

もう終わったと思ったでしょ? まだ続くんです。^^

実はもう1パターン考えていました。

改変というより新規でデータを起こす場合、自分ならこうするだろうという方法です。

題して「表組みでもないのに表機能を使う、モンスター図鑑編」です。

データの扱いはトリッキーになりますが、このような同一体裁のものは表組みにしてしまったほうが便利な場合もあります。

早速作っていきましょう。

マスターに台紙と不動部分、空のテキストフレーム(見開き連結)を置きます。

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画像フレームと段落スタイルの設定は前記事通り。

テキストを整理しておきます。

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↑今回の連続置換設定。ダミー文字は、まず使ってないうえ消し忘れたら気付くであろう文字列にしました(どうせ後で消すし~)。


画像の合番を残し、セルに直接ペーストするので名称と説明の間の改行はダミーに置き換えておきます。
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↑こんな感じになります。



次にセルの設定をします。

セルの線幅はナシ、天地を16+4.5の20.5mmに固定し、セル内下アキを4.5mmとします

画像のセルは左右17mmで作り、セル内右1mmアキ、説明のセルは68mmセル内アキナシ、○×のセルは11mmで作りセル内左1mmアキ、上6mmアキ。
(判型とか記述してませんでしたね。A5正寸、天地左右のマージン15mmでした。)


この3パターンのセルスタイルを設定し、段落スタイルを当てておきましょう。
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最初のセル行を設定したらセルの挿入で下に499項目追加します。
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テキストフレームの連結をして(シフトを押しながらマージン内をクリックして)自動でページを増やします。

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画像のセルに画像フレームをインライングラフィックとして入れてセルをコピー。画像の列を選択してペースト。

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これで500項目の画像フレームの配置は終了です(中身は最初と同じくペタペタ貼ります)。

次にテキストをペーストします。そう、テキストの流し込みはたったの1回で済んでしまうのですよ。

そして合番を見ながら画像をペタペタ貼り込みます。

検索置換でテキストを整理して完成。
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↓動画は実際に500項目の流し込みをしています。画像の貼り込みを除いた作業です(MacBookでもこのくらいです)。






さて、この条件ではデータ結合の方がベストだと思います。流し込み(新規作成)だけならば。

そう、恐怖の赤字修正が待っています。

ありがちなものとして、項目の入れ替え、削除、追加、区切り見出しの挿入などが考えられます。通常のやり方では手動で順番を入れ替えなくてはなりません。

表組ならば追加や削除をしても、自動的に次の項目が動いてくれます。

ただし実際はもっと複雑だったり制限が多いでしょうし、表組が必ずしも正しいとは限りません。

しかし、いろいろなパターンを考えられれば、条件に合わせてベストな選択ができるようになり、結果としてトータルの作業が早くなることもあるのです。

これでおしまい。

(z-)さん、コメントありがとうございました。続きのPOT編お願いします。^^
あかつきさん、フォローありがとうございました。