レゴブロック風解説 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。

前回のつづきです。

ブロック風は3D効果を使ってブロックのようにしておりますが、こちらはアピアランスを応用しているので、アピアランスの知識が無いと角度や光源の変更などができません。

そこでアピアランスも含めて解説いたします。

まず、ライブペイント拡張後にグループ解除を2回行っていますが、ライブペイント拡張後はドットが二重のグループになっています。

この状態で効果をかけるとグループへの効果になってしまうので、個別に「形状を変換」で各ブロックを一回り小さくすることが出来ません。

なので、グループ解除して個別オブジェクトに対して効果をかけました。

↑グループ解除×2



次にレイヤーターゲットをクリックして押し出し効果をかけましたが、これはレイヤーに対しての効果になるので、レイヤー内全てのブロックがひとまとめで押し出しや回転します。

↑右側の○はターゲットといい、効果をかける対象を決めます。◎はターゲットに指定されている状態


↑レイヤーに対して効果がかかるので、まとめて押し出し&視点が変更される


この時点で効果は「個別」と「レイヤー」の、異なる二つの階層にかけられていることを把握しておきましょう。


そしてポッチ用にレイヤーごと複製しましたが、これは効果ごと複製されるため、細かい設定をしなくても視点や光源が同一になるのが利点です。




しかし、ここから変更がなければいいのですが、変更時はこれがクセモノで、もう少し寝かせたいとか立たせたいとなると、本体とポッチの効果の数値を合わせなければなりません。

↑本体の視点と光源設定を変更した


↑ポッチは残ってしまうため、ポッチの設定を本体に合わせる必要がある



そこで、別の効果に同じパラメータをあてたいときはグラフィックスタイルを経由します。本体レイヤーの角度や光源を設定したらグラフィックスタイルに登録、ポッチレイヤーに当て直します。

↑変更した本体をグラフィックスタイルへドラッグする(スクショは変更前のものを撮ってしまいました)


ポッチレイヤーにこのグラフィックスタイルを適用すると、奥行きが本体レイヤーと同じ値に戻ってしまいますが、数値の変更と移動しなおすくらいは大目に見ましょう。





↑ポッチが長くなった




↑ポッチの奥行きだけ修正



↑ポッチの位置は調整する

今回グループに対する効果を使いませんでしたが、レイヤーの代わりにグループにかければ、同じレイヤー内に同一光源で複数の視点を持ったブロックを散乱させることもできます。

ただ、入れ子などを使えばグループと同様に管理でき、効果の選択やロックなども簡単なのでレイヤーの使用をお勧めします。

どうしてもグループがいいなら、レイヤー効果をグループ効果に簡単にスライドできます。

ターゲットのグレー●をグループの○へドラッグするだけ。効果を複製したい場合はoption+ドラッグします。




このようにレイヤーパネルからも効果の移動や複製ができることを覚えておきましょう。


さて、もうひとつ。色替えについても言及します。
こちらはかなり端折ってしまいましたが、作例ではドット絵作成後にスウォッチメニューの「使用したカラーを追加」をかけています。これは24hIllustratorの効率化のパートで今関さんが解説されています。

私は「未使用カラーを選択」と「使用したカラーを追加」の1セットをアクション化してF2キーに登録しているので、F2キーを押すだけで使用カラーをグローバルカラースウォッチ化できるようにしております。

↑アクション登録は便利です

↑グローバルカラースウォッチになるのでカラーの変更は簡単



この作例では3D効果の方で影や光源が適用されているので、スウォッチの値を変更するだけで同じブロックの色が変わる様はなかなか面白いですよ。

また、ラスターからドット化してアンチエイリアスで中間カラーが出てしまったときには、こちらを参考に再配色で色数をまとめることも可能です。