Illustratorの3D効果でBB-8を描く 2 | 3倍早くなるためのDTP講座

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DTPの作業を早くするためのテクニックを綴っていこうと思っています。


やっとのことで作ったBB-8、折角ですからもう少し遊びましょう。


1 アニメ—ション




コロコロ転がるのがBB-8の魅力。そこでアニメーションを作ってみましょう。

3D効果などはブレンドを使えば中間値を自動生成してくれるので、回転などは数値をいじるだけでできてしまいます。

まずグループ単位で複製し、アタマとカラダの設定値を変更します。




次にブレンド化して中間数を設定します。





ブレンドを拡張してグループ解除、オブジェクトをサブレイヤーに分配(シーケンス)で、レイヤーパネルからサブレイヤーをレイヤーに割り振ります。




Flash形式で書き出すかPhotoshop書き出しでアニメーション化すれば完成です。
詳しくはこちらを参考にしてください。


2 線画






3Dで作ってみたものの、やっぱ線画にしたいなんてことありますね。これは簡単にできます。

3Dオブジェクトを選択してオブジェクトを再配色、カラーを1で色を白にすれば線画にできます(主線が黒である前提)。




黒はママで他の色は白になるので、中間色などは予めテクスチャに加工して割り振りをコントロールしましょう。

これでお子様の塗り絵もばっちりですね。

3 アピアランスの分割





3Dのままでは動作も重く不安定なので、「アピアランスの分割」をかけてパスとして固定しましょう。

でも注意点があります。

テクスチャにパス1本で描いたものも3D換算されてオブジェクト化されるのでパスの太さを変更したりできません。



加工をしなければこれで良いのですが、加工を必要とする場合、ちょっと不便です。

これを避けるには「線を使わない」ことです。
テクスチャをライブペイントに変換しておき、線をなしにしてアピアランスを分割。その後線に色を入れれば、線幅を変更したり線幅プロファイルを適用できます。

↑わかりやすくライブペイントを色分けしました。左からアピアランス分割前、アピアランス分割後線に着色、余計な線を削除して線幅を細くしたもの


↑境界線はパスになるので編集が楽になります



ただし、パス1本だったものが変換時に重なった複数のオブジェクトに変更されるので、パスの修正はコツがいります。




4 グレードアップ



さて、スルーしてきましたが気になる方は気になる平べったいアンテナ類とお目々、その右側の突起物ですが、Illustratorではそのまま3Dモデルにすることはできません。面倒ですが、完成度を上げるならここはグレードアップ作業が必要です。

別にパーツを3Dで作成して、もとのテクスチャをアタリにして上に配置します(必要であればアタリ側は非表示に)。




さすがに細かい凹凸まではIllustratorの3Dで再現するのはほぼ不可能です。気に入らない部分はパスで描き込みましょう。


文明の利器に頼りきっていては自力も落ちてしまいますのでがんばって加筆しましょう(戒め)。

トップのイラストは、仕上げにPhotoshopでフチとシャープネスをかけましたが、制作はIllustratorで行っています。





あまり参考になりませんが、アウトラインをあげておきます。





最後にもう一度。前回も述べましたが、Illustratorの3Dはよく面が抜け落ち、歪みます。お遊びレベルということを忘れずに。