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歌うパステル画家5*SEASON鈴御はんの蒼いブログショー


第3回『りんごの夢コンサート』はたったひとりのステージとなりましたが、おかげさまで無事に終えることができました。ひとえにみなさまのあたたかい声援があればこそ、多謝です感謝です。


歌手活動10周年記念という節目のコンサートということもあって、今の私に出来る全てを出し切ろうと立ったステージ。惜しまれる点は多々ありますが、自己採点で85点をあげたい渾身の出来だったと思っています。

歌手活動の最後のステージと決めていましたが、頭のりんごをステージに置いて(ここは笑うとこですが水を打ったようでした)、舞台袖に引っ込んだ時の客席からの包み込むような拍手が耳に届き、アンコール3曲を歌ったところ...あと2年は歌手を続けようという気持ちになりました。

客席は150名ほどのお客様が着席してくださりありがたい限りですが、満員御礼とはいかなかったので、この決断は引退サギコンサートみたいになってしまってゴメンナサイ🙏

歌手としての心残りや悔いというのは2年やっても10年やっても当然のようにあるでしょう。だったら10年のキリでピリオドを打とうと固く決めていました。が、『りんごの夢コンサート3』で客席からいただいたご声援から、会って直接お礼を言って幕を閉じたいという気持ちが高まりました。

会場へ足をくださったみなさま、お気持ちを寄せてくださったみなさま、本当にありがとうございます❣️

今月来月とライブ活動はセーブし、延長2年間の「2025年までの企て」を組んでいこうと思います。またお力添えをいただくことも多々ございましょうし申し訳ない気持ちもありますが、どうか鈴御はんを今後もよろしくお願いいたします。

〜〜set list〜〜
♪りんごりんごりんご(a cappella)short
♪頭にりんご
♪パールシティに乾杯
♪真夜中のギター(千賀かほる)
♪昭和レトロ歌謡メドレー
 ・小指の思い出(伊東ゆかり)short
 ・石狩挽歌(北原ミレイ)short
 ・天使の誘惑(黛ジュン)short
 ・卒業写真(荒井由実)short
 ・知床旅情(加藤登紀子)short
 ・私は泣いています(りりィ)short
 ・京都の恋(渚ゆう子)short
 ・恋のバカンス(ザ・ピーナッツ)short
♪奈良町セレナーデ
♪林檎の庭
♪ふるさとが恋しい時は
♪恋しずく
♪美貌は罪
♪曼珠沙華(山口百恵)
ーーーーintervalーー
♪さかさくらげの唄(a cappella)short
♪ちあきなおみメドレー
 ・喝采short
 ・黄昏のビギンshort
 ・かもめの街
♪月夜の蝶々
♪車イスの母
♪釧網本線
♪左京恋模様
♪終わらない季節
♪天空遊園地
♪りんごりんごりんご
ーーーーencore
♪猿沢池のカメさん音頭
♪うどんLOVE
♪明日へ羽ばたこう
<全33曲>



さんまさんの番組『明石家電視台』出演


本日歌手デビュー10周年、そして私の生誕日という節目中の節目でございます。思うところの8箇条。

一、この先10年も「りんごちゃん」「りんごはん」なのか?頭にりんご付きなのか?

一、歌の活動を始めて停止している絵描きとしての課題はどうするんだ?

一、お社長の楽曲を世に残すために歌手活動を続けて来たけれど、絵描きとしてお社長を世に出すという手もあるんじゃないのか?

一、人生100年とはいうけれど、61歳となった今、残りの人生をしっかり見据える時期なのでは?

一、歌手は趣味ではなく、仕事として活動してきた。仕事だったから、責任を持って頑張り通すことができた。趣味として歌手をすることなど、私自身ありえない。気が向いたら歌うというスタンスはない。

一、歌うことは体力勝負。仕事として歌い続けるには体力がなくなってきたと痛感する。

一、私は不器用なので、歌手活動凍結宣言をしないと、絵描きに専念するのは難しい。

一、明石家さんまさんの番組に出演させていただいて一年。これまでのテレビ出演を振り返ると関西ローカルから飛び出すことはなかった。ここが限界と受け止めるべき。

いよいよ判定の日がやってきます。

🍎11/18(土)
5*SEASON鈴御はん
デビュー10周年記念
りんごの夢コンサート3
<出演>
鈴御はん
開場/12:30 開演/13:00
チケット/前売り ¥2,000   当日 ¥2,500 
 ペア券 ¥3,000
終演/ 15:00
会場/ならまちセンター市民ホール
奈良市東寺林町38番地
近鉄奈良駅から南東へ徒歩12分
JR奈良駅東口から東へ徒歩15分
【駐車場】センター地下駐車場
※このライブをもって歌手引退となる「さよならライブ」になるか、もう2〜3年は続ける「ありがとうライブ」になるか、この日のステージで発表いたします。








伝説のバンド「誰カバ」のお店

「どない屋」さんで歌ったことも。

お店は現在、惜しまれながらも閉業。


「歌うことが好きなら、続けていけば良いのに、引退とか言わないで。」

たくさんの人に言われました。たくさんのお言葉をいただきました。

昨年、9周年を迎えた11月16日のこと。
10周年を迎える節目に、全国区になってなかったら潔く歌手は廃業、もとの絵描きに戻る、そう発言したことに対して「それでいいの?」という意見を数多く頂戴しました。

多くの場合、歌が好きだから歌手になる。憧れて歌手になるもの。私だって、歌うことは好きです。ですが、ですが、ですが、好きではないんです、大勢の前で歌うことは。目立ちたがり屋ではまったくなくて。

今日まで人前で歌うことを続けて来たからわかるんです、どこかで私の歌は遠慮がある、と。なんというか、プレゼン力に欠けるというか、押しにかけるというか。

「私のようなものが歌ってスミマセン」
どこかで卑下しながらステージに立っている。それが、分かる人には分かると思う。伝わってるでしょう?

こういった負の要素が幸いし成功に結びつくケースもあると思いますが、私の場合は負の方に傾いてしまったままです。

51歳という高齢での歌手スタート。このことにもどこか照れがありました。人は年齢ではない、そう思っている私ですが、文化系から運動系に、インドアからアウトドアへ、180度のスイッチをしたことは「私のようなものがスミマセン的スパイラル」にさらに陥ってしまった。

こういう後ろ向きな考えは表には出さないように努めていた私ですが、身近な人にコソッと愚痴ることも度々でした。萎縮して歌う歌手、いかがなものでしょう。

ネガティブな考えが続きましたが、思考はポジティブではあるんですよ、こんな風変わりな歌手がいてもいいやん、私は私と。

<つづく>



坂本龍一さんのラジオ番組『RADIO SAKAMOTO』にジャンル違いの私が、デモ音源を送るなんてブッ飛んだ発想、私が素人だからこそ出来たことだったでしょう。世界を股にかけて活躍する巨人に、ちっちゃいアリンコが絡みに行ったようなものですから。


でも巨人は、なんと6度も、こんなアリンコを手のひらに乗せてくださったんです。

【坂本龍一ラジオオーディション6回入選】という手書きの、アングラな私の写真入りポスターを見かけた人、手を挙げて〜!
・・・主に奈良・ならまち界隈で見かけましたよね?

その手書きのアングラポスターはお社長の手によるものです。私ね、一応、クリエイティブ界に身を置いてるものですから、あのアングラポスターはセンス無さすぎのシロモノ、やめてくださいと何度も何度もお願いしました。
...が、ダメでした。
「手書きだからいいんだ」

お社長の意見も一理あるけどさ、やっぱりみっともないんですよ、書き殴りは。いやさ、百歩譲って、あのアングラポスターはインパクトあるから、効果はあるにはあったんですけどね。

ポピュラーやクラシック音楽にまったく関心のないお社長、件の『RADIO SAKAMOTO』というラジオ番組を聴いたこともないし、内容をも想像すら出来ていないはずで、もしも、お社長が『RADIO SAKAMOTO』という前衛的な音楽プログラムを知っている人だったら、私などに歌手になるよう懇願することはなかっただろう。

私もお社長も音楽に対して「子ども」だった。子どもだから恥ずかしげもなく、強気に、ぐんぐん突き進むことがで来たのですよ、51歳からの遅すぎるスタートの歌手は、ね。

変な自信しかなかったなー。ハイハイが出来て、つかまり立ちが出来て、ひとりで歩けて、走れるようになって、そんな成長しかない赤ん坊のごとく、前を見てたのは失敗を失敗とも思わないツラの厚さもあってのこと。

YouTube「坂本龍一さんのデモテープオーディションに入選した時のポッドキャスト録音」
<つづく>


頭にりんごを乗せ始めた頃の路上ライブ

ライブが終わったら、りんごは取っていた


絵描きでギリギリ生計を立てていた私が、歌手などという土俵違いの職業についたのは、水無月純という風変わりすぎる音楽家と出会ってしまったことが、そもそもでした。

ネットで「水無月純」を検索するとトップ表示されるのがこの記事。
↑を読んでいただくとわかるように水無月純、以下「お社長」は、
かなりの変態!

この人と組んだら間違いなく苦労する、予感はハズレなしの的中でしたが、良いこともありまして、お社長自身が素人肌質ゆえ、道行も大らか。
だから私に対しても大らかで、好きなようにやらせてもらえました。

「譜面通りに歌いなさい」とか「この部分はこう歌いなさい」とか、年功序列を言われたこともなく、音楽素人だった私が萎縮せずシャカリキに進めたのはお社長のおかげです。

昭和のドラマやマンガのように、作曲家の大先生に歌の猛特訓を受ける、なんてことはまったくなかった。また、ボイストレーニングを受けなさいと言われたこともなく、歌の上手さよりキャラクターを大事にする路線は私に合ってました。

頭にりんごをずっと乗せて生存するようになってからは、私自身も「頭がド変態」と言われることも少なくなく、見た目で判断されるデメリットをしっかり感じました。

人は見た目じゃない、心だ。
そうは言うものの見た目で判断されます。
容姿、洋服、清潔感...
大事です。
大事ですが、
やっぱり最終的に見かけで人を判断しないで、と
頭にりんごを乗せて普通に生活している私は思うわけです。

同様にお社長のことも。

<つづく>