こんばんわ

今年も5月30日を迎えました。

 

私、実は元気になりました、僕が元気なのを気に入らない人には大変申し訳ないのですが、脳も体調もほぼ元どおり、どころか誰もが思うより健康です。

 

帯状疱疹もなくなり、人の名前覚えられない以外は記憶欠損もなくなり、両耳も聞こえるようになり、漢字も書けるようになり、いろんなアイディアもジャバジャバでてきて、体力面では再び走れる…どころか、4月には9年ぶりにラグビーの試合にも出てタックルしまくりました。

 

 

そして今週、何年かぶりに故池田貴族さんがつないでいただいたご縁もいただきました。

 

~~~~~また、中村浩一様が以前、池田貴族氏の「貴族大生前葬実行委員会」をやられていたと思うのですが、その際に池田貴族のremoteのギタリストとして参加していたHIROも今回このイベントに参加致します。~~~~~~

 

もちろん、お仕事としてお受けさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、1999年の今日「死にたくない死にたくない死ぬならかわりに命をくれ!」と熱唱した名古屋の千種高校出身のミュージシャン池田貴族さん。今の日本はどうなっているのでしょう?

 

 

残念ながら、コロナが終息に向かっても自殺者が絶えることはありません。

 

 

芸能人の自殺、働き盛りの男性の自殺、女性の自殺者も増えていますがニュースになるのは「増えている」から、その何倍も男性の自殺者は多いままです。

 

 

『シャーデンフロイデ』

 

『スパイト行動』

 

 

これら災害国日本の負の側面である考え方や攻撃性により、一旦失言や失敗が悪意あるネットメディアに取り上げられると、それが真実かどうかにかかわらず本来自分の人生とは関係のないところで義憤に駆られた自称正義のヒーローたちが湧いてきます。

(彼らは時には悪者とされた人の顔や個人情報を正義の名の元に拡散をすることもあり、それを止めようとする人たちまで悪人に仕立て上げます)

 

 

今、日本は先進国ワースト1の自殺大国であると知っているでしょうか?

 

 

 

 

 

 

マスメディアの様相も変わりつつはあります、お家芸の、自殺したご遺族への「今のお気持ちは?」という常軌を逸したインタビュアーに対してはようやく批判が始まり、芸能人の自宅付近でのインタビューも国が規制を呼び掛けるようになりました。

 

 

 

ただ、今週こんなニュースがありました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

東京都練馬区の小学校で生徒に慕われていた先生が自殺しました。

先生は今の時代には珍しい生徒と一緒に泣いて、一緒に笑って誰にも本気で接する先生でした。

 

そんな先生のコミュニケーションのひとつが某人気ドラマの定番シーンにもある「股間握り」でした。

 

その日もトイレで男子生徒たちが股間を触り合ってふざけていたのを先生が見つけ「コラー!」と言いながら生徒の股間を触りました。

 

 

これを聞いた生徒の親が問題視。親からのクレームに対し学校の対策は後手後手、結果先生は強制わいせつで逮捕されてしまいます。

 

 

追ってマスメディアは「人気者の先生は実は生徒をトイレの個室に連れ込みわいせつ行為をした悪徳教師だった!」と読者の興味をそそるような見出しと文面にすり替え、ネット記事に出た瞬間、さきほどのヒーロー君たちが「許せない!!!」と湧いてきて袋叩きにします。

 

 

先生は「性的意味などまったくなかった、でも私のコミュニケーションの取り方は間違っていた、謝罪します。自分の持ち物は全部僕の大切な生徒たちにあげてくだい」という趣旨の遺書を遺し自殺します。

 

 

葬儀には会場に入りきらない生徒たちが訪れ泣きじゃくっていたようです。

 

 

ようやく生徒たちは口を開き、先生がいかに生徒に慕われていたかを語りだし、事件の本当のウラが明らかになってきました。

 

 

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問題点はいくつかあります。

 

まず、ネット記事。

 

 

これは閲覧数が上がれば上がるほどカネが記者に入るビジネスモデルが完成されています。

 

ネット記者は本誌に寄稿できないレベルのバイト君みたいな自称ジャーナリストが多く、彼らは閲覧数を稼ぐために事実ではないと分かっていてもなるべく読者が興味をそそるような見出しと本文を「さくぶん」します。

 

 

 

 

 

彼らの大好物は「児童」「18歳未満の少女」と「公務員」「社会的地位の高い男」です。

 

 

 

 

 

これらが複数組み合わさると、閲覧数が一気に上がる法則があるようです。

 

 

 

なので「先生がいたいけな児童にわいせつ行為をした」は格好のバイト代稼ぎ(閲覧数にもよりますがバイト代はせいぜい5,000円から数万円、全く見られないと数百円になってしまいます)のネタ。ほっておくはずがありません。

 

だいたい真実は2割、そこに記者なりの脚色をつけていけば悪徳教師のお話のできあがりです。

 

 

 

 

 

 

続いて、「死ぬよりも真実をきちんと説明すべきだ」の間違い。

 

 

無理です、真面目なひとほどこの屈辱には耐えられません。

よく、自供してから「実は違う」と無実を訴える人がいますが、刑事に何時間も尋問を続けられると人間の脳は麻痺してきて本人もそれが事実の方がみんなが納得するのなら・・・という判断に陥ってしまうことがあると聞きます。

 

今はネットの人たちが恐怖警察の代役になります、一斉に世間から叩かれると自分はもういない方がいいと思い込みます、こうなると自殺を防ぐのはかなり難しくなります。

 

 

 

まだありますが、一番危険なのはそういった記事を書いている記者や出版社があたかも水戸黄門様のような正義だと考える風潮です。密告を奨励している制度が正義でしょうか?

 

 

今回も普段の贖罪でもしているつもりでしょうか?

 

 

この告発を行っている出版社そのものが諸悪の根源だと考えています。

 

 

 

北海道で女子高生が殺害された事件で同じこの同じ出版社の見出しはこんな感じでした

 

「女子生徒の制服をめくりあげ胸をあらわにし・・・・」

こんな見出し必要ですかね?

 

 

この女性は亡くなっています、ご遺族も友人もこの記事を目にしたでしょう。

明らかに性的欲求をそそることが目的で遺族への配慮も全く感じません。記事にクレームを入れた関係者に対しては「この見出しで興奮するのですか?ふつうはしないですよ、あなたは性的異常者ですか?」と責め立てる、最初から対策?ができています。

 

 

 

 

 

日本は何度も地震と災害に耐えてきた国です。

 

それに耐えうるにはみんな平等、横入りをする、だれか一人が得をするのを許しません。

出る杭は打たれる、どころか、全員で死ぬまで叩きまくります、それが残念ながら今の日本の国民性かもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

いじめ問題、ネットでの誹謗中傷、自殺

 

 

すべて繋がっています、フランス革命時のジャコバン派の支配時代、文化大革命時の中国、ナチスの秘密警察のドイツ、ロシア革命後のロシア・・・・・・密告が奨励された時代の国民が幸福になったことはありません。

 

 

 

 

どうか、自殺のない国、互いに尊重しあい、成功者を妬まず、素直に称え、失敗した者には寛容性を持って接し、挑戦する人を応援する、そんな国に戻ってほしいと思います。

 

 

 

僕はこの2年間で人生観が変わりました。

 

自分のお仕事が世間的役割を終えたと思った後は、この国から自殺者をなくす方法を考え、戦うことに残りの人生をささげたいと思っています。

 

 

 

生きづらくて、生きづらくて、生きられなたった人と、そのご家族と、友人と、恋人と、教え子の皆様へ思いを寄せて今年は終わりたいと思います。

 

 

 

途中、ご自分の意見とは異なる部分も多々あるかと思いますが何卒ご容赦くださいませ。中傷には弱い体質ですのでそちらもご配慮ください。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

中村区より

 

 

中村浩一