~ほっと一息~ 軽井沢演劇部朗読会(7/23) | 軽井沢高原文庫

~ほっと一息~ 軽井沢演劇部朗読会(7/23)

今年5年目となる、軽井沢演劇部による旧朝吹山荘「睡鳩荘」を舞台にした朗読会。今年は7/23(土)、同24(日)の2日間、計4回、行われます。

このたび軽井沢演劇部部長の矢代朝子さんから、今回の公演の見所と、意気込みのようなものを、コメントとしていただきましたので、ここに2回にわけてご紹介させていただきます。

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1日目、23日は、朗読会では初めてのゲスト、三遊亭圓馬さん http://www.k5.dion.ne.jp/~enba/ をお迎えし、ヘルマンヘッセ作「少年の日の思い出」を落語にします。

設定がどうなるかは、当日のお楽しみ。

少年の世界を、ドイツのままでゆくか、はたまた日本に舞台を移すのか?圓馬さんも思案中のようです。

日本の中学1年生の国語教科書すべてに出ているヘッセの名作が、日本の話芸、落語になるとどうなるか?

ドイツと日本でなぜヘッセ作品が人気があるのか、その秘密もわかるかもしれません。

また、落語と言えば「高座」、睡鳩荘でおそらく初めて高座をしつらえ、座布団、出囃子に乗せての落語スタイルをご覧頂きます。


そのヘッセ作品と合わせて朗読するのは、北杜夫作品、「詩人の蝶」「まんぼう、憶い出を語る」です。

「詩人の蝶」は、ギリシャの詩人ホメロスと蝶をテーマにした昆虫好きの北杜夫ならではの作品、「まんぼう、憶い出を語る」は、作者幼少の頃の思い出を独特のユーモアでつづった心あたたまるエッセイです。

この2作は、2011年北杜夫追悼の意味でも朗読した、大切な作品です。


23日13時の会は、それに加えて、落語の「寿限無」を朗読劇に。

「寿限無」といえば、ラストの長い名前をそらんじて言うところがミソの、いわゆる前座ネタとして有名ですが、それをあえて選んだのは、今回はその部分よりも、そこに至る前の夫婦や和尚との会話にも重点を置いて「朗読劇」としての面白さを引き出そうと、圓馬さんの協力を得て台本も仕上げました。

17時の会は、定番作品朗読劇「少年の日の思い出」です。

落語版との比較をお楽しみ頂きます。

こちらは、第一回初演時のメンバー3人で朗読しますが、その時はすでに真冬だった? 軽井沢の11月、暖炉の前での朗読劇。

今回は初めてベランダから部屋に入って来る夏バージョンで、それに山本が初挑戦!

翻訳者の岡田朝雄先生もお迎えして、なごやかな会になると思います。


23日プログラムは、小学生でも楽しめる内容(料金も中学生以下設定ございます)ですので、夏休みのスタートに、いかがでしょうか。

追伸

「家庭画報」最新号(軽井沢特集)に軽井沢演劇部のおススメの場所やお店へのコメントが掲載されました。毎年の朗読会のリハーサルの夜にはかかせない、美味しいお弁当のお店をご紹介しています。