荷物の搬出が終わって、話し合いも不調に終わり、わたしは淡々と離婚に向けて準備を進めていきました。

その間も続く電話とメール攻撃。

あまりの酷さに、弁護士さんからのアドバイス通り着信拒否にしました。

メールはたまに返す程度。

そうして、事件は起こりました…



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1月いっぱいまではパートの仕事があったので、実家から車で職場に行っていました。

普段通り仕事を終え、職場を後にし車を走らせ始めたところ…







え?









見覚えのある、ヤンキーの乗るような車が止まっている横を通り過ぎました…








しまった…!!








とっさにそう思いましたが、あとの祭り。

車を幅寄せされ、ごんごん窓を叩かれ、右折レーンに並んでいたのに車を前に割り込まれて進路を塞がれ、止められました。

後続車が避けて行ってくれたので、下がって抜こうとしたら










ドンっ!!





ボンネットを叩き、彼は車の前に両手を広げて立ちふさがり、なにか叫んでいました…

(今となっては何のパフォーマンス?とげんなりですが、当時は恐怖で身動ぎもできなかったのを覚えています。)

何分ほどそうしていたのか…

そんな非常事態ですら、周りの交通への迷惑が気になって仕方なかったわたし。

駅前だから10分も粘れば警察が来てくれたかもしれない。

そんなことを思いつくはずもなく、一刻も早くこの道を開けなければ!!

そう思ったわたしは、なぜだか必死に彼に『お願い』して、着信拒否を解除し電話に出るという条件の元、ようやくその場を離れることを許されたのでした。

そして、それは同時に恐怖のカーチェイスの始まりの合図でした。

永遠にも感じられるような長い時間、わたしは彼に追われながら車を走らせました。

耳元からは暴言、車は幅寄せされ、走行中にも関わらず窓をごんごん叩かれ…

パニックになって、友人Aに助けを求めました。

そして、一言。









なにやってんだ!バカ!!
さっさと警察呼べ!!







そこでようやく、「警察に頼っていいんだ。」と気がつきました…

この時のわたしは、卑屈になりすぎていて、

警察にすら迷惑をかけてはいけない
事を荒立ててはいけない

そう、思い込んでいたのです。

警察に迷惑をかけてしまう、申し訳ない、情け無い気持ちと

とにかくこの恐怖の状況から助けてほしい…

そんな、ぐちゃぐちゃの気持ちで、初めて110番をダイヤルしました

当時のやり取りはよく覚えていませんが、とにかくどこかで車を停めてくださいと言われて、環七沿いのファミレスの駐車場に入りました。

当然のごとく、彼の車に後ろからブロックされ、逃げる事は叶わなくなりました。

外から窓をごんごん叩かれ、ドアをガチャガチャされながら、ガラス越しに与えられる恐怖に怯え…

その間もずっと友人たちが電話で励ましてくれていました。

このままここで殺されるのではないか…

そんな事すら思っていました。

ながいながい恐怖との戦いの中、ようやくお巡りさんが到着しました。

彼は持ち前の外ヅラの良さで、笑顔でお巡りさんに対応していて、それが余計に腹立たしくて吐き気がしてきました。

外ヅラは良くても、決して自分の主張を曲げない彼。

ついに困り顔で2人のうちの1人のお巡りさんがわたしの車の横に来て

「どうしても直接話さないと帰らないと言っている。我々も立ち会うし、少し窓を開けるだけでいいから話してくれないか?」

そうお願いされ、彼の性格もわかっていたので渋々了解しました。

なにを言われたのか、何と答えたのか、本当にさっぱり記憶にはありません。

しかし、話の途中で窓の隙間から手を入れ、無理矢理ドアを開けようとした彼は、警察官により抑えられ、その後はわたしが遠くに行くまでその場で見張る事。

わたしのそばには近寄らないように約束させたと言われて、ようやく帰路についたと思います。

どこをどう通って帰ったのか

電話していた友人たちとなにを話したのか

それすら全く記憶にありません。

ずっと、安全な温室の中で育てられていたわたしにはそれほど衝撃的な事件でした。

そして、翌日すぐに最寄りの警察署に行きDVやストーカーでの相談をしてきました。


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5月の終わりころ、大阪に行った後からは彼に感謝できるようになり、ほとんどなくなりましたが

そこまでの3年近くは、3日に一度くらいの頻度で

いろんな場所に彼に追い詰められ、刺し殺される。

そんな夢を見ては夜中に起きて、1人恐怖に震えていました。

その度にBFに連絡して嫌われ(笑)

友人たちに相談し、励まされ。

ずーっと、そんな状態だったわたしが

ハッピー師匠のお店、ハワイアンカフェアロハスに行って、

さらに偶然にも心屋仁之助さんに会えて…

なんかね、そうしたらこだわってたものが、どーでもいいもんだ!

と、なんだかパカーン的な体験をし(笑)

2日間、師匠に送迎してもらうという暴挙に出て、べったり引っ付いてたら、帰りの新幹線で






あ、なんか彼がいたから今があるんだ…




ありがたいな…








そんな風に自然に思えて、涙が出てきました。

2日間ずーっと、波動の高い人といたので良い影響を受けたんですね。

おかげでこの日アロハスに行ってからは殺される夢は一度しか見ていません。

さらには、やりたい事が決まり、仕事も順調になるなど、良いことしか起こっていません。






どうか、ひとりで悩まず愛いに来てください。