とっても助かったことがあります
それは…
検査中に看護師さんがずっと
背中をさすってくれていたこと
幼少時に夜、眠れなかったら
よく母に「寝られない…」と言うと
必ずといってほど、眠りに着くまで
背中をさすっててくれました。
背中の脊柱は自律神経が
通っているのはご存知だと思います
背中をさする行為は
簡単に言えば、脊柱起立筋を
緩ませる効果につながるので
副交感神経が優位になり
必然的にリラックスできるわけです。
さするという行為を含め
‘肌に触れる’こと全般は
とても気持ちの良い感覚になります?
ただ振れ合いは良いことだとか
大切だとか言う事だけではなく
具体的に皮膚から神経、脳に至る
感覚の回路というものがいかに奇妙で
また複雑でもあり
思わぬ姿を見せることの多い
システムかということで…
このシステムのあり方が
私たちの生活に決定的な影響を
及ぼしています。
例えば、買い物の選び方からセッ◯ス
生活の道具の使い方、慢性痛
傷が治る過程まで、人間の個々の経験が
形作られる際には、触覚に関わる遺伝子と
細胞と神経回路が決定的な役割を果たしている。
触れることを科学から見た
視点が面白いほど描いてあったのが
こちらの書籍
皮膚に触れることに対しての
哲学的な解釈や
セクシャル面での
タッチ理論
また私達セラピストにも
おおいに役立つ
科学的な解釈からの
指先での触覚論理
痛みと感情など
結構面白い内容です。
視覚や聴覚が妨げられたその先は
だいたい想像はつくけど
触覚を妨げられたその先は
不思議と想像はできないものです
そういう事から思えば
‘触れることに’というのは
私達が生活をしていくうえで
ものすごく儚い未来の先に
影響があるのではないかと思います。