不登校の男子高校生も鉄不足

症例:高校1年の男子
H28.6、母親と伴に受診された
中学3年生だったH27.11頃から朝が起きられなくなり、時々学校を休むようになった
毎朝母親が起こしている
H28.4、高校に入学したが、朝が起きられず時々学校を休んでしまう
睡眠時間は23~7時
夜遅くまでスマホ
食欲はあるが甘いものが多い
時々、イライラして壁を叩く

夜21時以降のスマホは禁止してもう1時間早く寝付くよう指導
高タンパク/低糖質食を指導
BUN13.2、RBC524、Hgb15.2、MCV87.6↓、フェリチン13↓

診断は「貧血を伴わない鉄不足」
男の子で13とは最重度の鉄不足
これでは朝起きられない
イライラするのも鉄不足
第二次性徴期=栄養需要が増大
栄養=必須アミノ酸+必須脂肪酸+ビタミン+ミネラル
こういう症例ではフェリチン計らないと全く的外れの治療となってしまうよね

治療は、フェジン静注(1回のみ)、フェルム、プロマックD、マグミットの「ミネラル処方」を予定
2-3ヶ月で完治するはず