アタカマ砂漠マラソン再挑戦物語〜エピソード2〜 | 石本幸四郎 OfficialBlog「そのまんまでうまくいく〜5%のキセキ〜」

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職業=石本幸四郎。視野5%の世界を生きながら直感と笑いを大切にし、言葉や漫画、過酷なマラソンへの挑戦など、ワクワクすることで世界観を表現するアーティスト。人生こそアートだ。

【アタカマ砂漠マラソン再挑戦物語~エピソード2~】


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TEAM A☆H☆Ofrom JAPAN!!」




レース前日の朝、大会のオリエンテーションの中で、僕たちはみんなに紹介された。


カラフルなアフロとマント姿の僕たちは、「イェーーイ!」と体をゆすりながら応えた。 


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昨年はたしか、紹介されることもなく、アフロの変な日本人が来てる程度の目で見られていたような気がする。


今年は明らかに歓迎されているようだ。


大会ルールや注意事項などを30分ほど説明を受け、そのあととてもうれしいニュースを聞いた。




「今年のコースは昨年とほぼ一緒らしい」




これがどれほどうれしいことか。


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僕の今年のリュックには、昨年完走メダルがわりにメンバーがプレゼントしてくれたお手製のメダルが入っている。


昨年のメンバーと完走できなかったコースに、まるでもう一度一緒に挑める気分だ。


うれしい。本当にうれしい。



リーダーのこうちゃんも違う意味で喜んでんいた。


今年のこうちゃんは仕事がハード過ぎて、練習があまりできずに本番を迎える。


そんなこうちゃんにとって、どうレースを展開していけばいいかがわかるのは、こうちゃんにとっても、チームをゴールに導くためにも好条件だった。




オリエンテーションを終え、一旦ホテルの部屋に戻る。


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先日の挑戦で痛めた右のアキレス腱と、ウィークポイントの膝、そしてふくらはぎにしっかりテーピングをした。


準備が整い、いざ荷物検査へ。


昨年はマサが必須アイテムであるホイッスルがなく




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アタカマの町で売っていたお土産の笛で荷物検査をパスし、スタッフから爆笑を買った。


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今年はそういう面白ハプニングもなく、すべてをパスし、最後に荷物の重さを計測すると、16kgだった。


レースはこれに約2kgの水がプラスされ、18kg背負って歩くことになる。



練習でさえ背負ったことがない重さ。



重いことは覚悟していたが、昨年よりも5kgも重いことを知り、一瞬動揺した。




でもその5kgこそ、今年の僕に力をくれる。


そのうちの2kg少しは、昨年マサが持ってきていた、LOOさんが提供してくださったオリジナル電解質だ。


LOOさんのブログ

サハラマラソン完走マニュアルドリンクレシピ

http://saharamarathon2016.blog.fc2.com/blog-entry-56.html


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僕らは「魔法の粉」と呼んでいるが、これを水に溶かしてスポーツドリンクとして飲むと、必要な栄養だけでなく、カロリーまでしっかり補給できるという優れもの。


昨年ご飯が食べられなくなった僕にとって、魔法の粉があるだけで本当に心強い。




そしてみんなに内緒で用意した250mlのコーラが10本、リュックに詰まっている。


みんなをサプライズで喜ばせるために、ずっと前からあっこと計画していた。



今回、撮影係兼選手として出場しているまさお君は、通常の荷物に加え、撮影機材を背負っている。


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それにも関わらず、さらに折り紙とジャグリングの道具まで持ってきた。


計測すると18kgあったそうで、間違いなく今大会一、荷物が重い人だ。



なぜまさお君はジャグリングの道具を持ってきたのかという理由を、直前に聞くことができた。




「自分のことにフォーカスしてしまうと力が出ないけど、誰かを喜ばせるためなら力が湧いてくるんよね。重さを背負った分以上の力が出る」



それを聞いた時、コーラを持っていく意味を確信した。




昼食を済ませ、僕たちはバスでスタート地点となる標高3200mのキャンプ地へ移動した。


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テントの中でしばしくつろぐ。


この日は新月。


星空が最も輝いて見える日。


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僕たちはみなさんからお預かりした1302枚の「星に願いを」を、見たことがないほどの満天の星空に捧げた。


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みんなの願いが天に届きますようにと、祈りを込めて。





僕たちは寝る前にミーティングをし、ゴールした時のイメージを共有した。



「幸四郎を3回胴上げして地面に落とす」




再挑戦を決めた時からリーダーのこうちゃんが言い続けてきたイメージは、レース前日のこの日も、揺らぐことはなかった。


仲間がそんな風に思ってくれているなんて、本当にありがたい。


たとえ地面に叩きつけられてもいいから、そのイメージを叶えたい。



さあ明日からレースが始まる。


僕はワクワクしながら眠りについた。




エピソード3に続く

<エピソード3>

http://s.ameblo.jp/kotodama-koshiro/entry-12212794014.html