欧米を中心に175か国、1億5千万台以上が売れているブラックベリー。
売上にOSの日本語対応費用が見合わないとして、日本からの撤退を決めたそうです。


私もアメリカとアジアを中心にビジネス展開していた時期は愛用していました。
iPhoneの登場以降はどちらがより便利か知るために、1年ほど3個持ちをしていましたが(ガラケーも含め)、今となってはiPhone一本に集約しています。


ビジネス(特にマイクロソフト系)とメール中心のユーザーにとっては、間違いなくブラックベリーがナンバーワンだと思います。
プッシュ型キーボードは使い勝手がよく、比較的ミスタイプも少なくすることが出来ます。
しかし、それ以外のデイリーユーズやエンターテイメントを含めた総合利便性を考えると、どうしてもiPhoneに軍配があがってしまうのです。


日本で苦戦してしまったもう一つの理由はマーケティングの失敗だと思います。
皆さんは「BlackBerry」という文字を見て、どのようなイメージが浮かびますか?
私のまわりで聞いたところ、「よく知らない」「アメリカのもの(会社はカナダですが)」「まじめそう」などと、あまりポジティブな言葉は出てきませんでした。
そのブランドイメージが全てを物語っています。


せっかく良い商品を作ったのに、なぜ売れないのか?
世界的に見ると、これは日本の企業に最も当てはまる悩みだと思います。
(私もタリーズを始めた時は同じように悩んでいました)
ブラックベリー撤退のニュースを機に、ぜひご自分の会社や組織のことを振り返り、じっくり考えてみてください。