『パープルのバラのクラッチブーケ [ 明治記念館様へ ]』

$kukkaのウエディングフラワーABC-バライブ・ピアッチェイングリッシュローズ

最近なぜか「バラ以外のお花で」。
というご依頼が多いんです。

kukkaでお作りしているブーケは圧倒的にバラを使ったものが多いので、これはけっこう意外なこと。
たぶん一般的にバラは「ゴージャス & エレガント」または「かわいい & 甘い」というイメージがあるからだと思います。
「でもあまり花屋さんでは見かけない、ナチュラルなバラもあるんですよ～」と内心思いつつ、もちろんご要望におこたえしてバラを使わずに仕上げています。
バラ以外にもたくさん素敵なお花もあるので、バラを使う必要は全然ないのですが、バラはブライダルの王道花材なだけに、バラを使わないブーケや会場装花ってデザイン的にもボリューム的にも意外と難しいんですよね。
バラ以外のお花でもよりセンスよくおしゃれなブーケができるように、日々勉強中です

ということで今日は久々にバラのブーケを紹介したいと思います。
最近ずっとバラ以外の写真も続いていたし、気分を変えてバラづくしのブーケです

明治神宮でお式を、明治記念館でご披露宴を挙げられた新郎新婦様にお作りしました。
ちょうど初秋の時期だったので、パープル系のバラでシックなグラデーションになるように仕上げた、少し小さめのクラッチブーケです。

小さめのブーケですが、このブーケのために実は9種類のバラを仕入れました！
水揚げが終わってバケツに入れた様子がきれいだったので、思わずこれも写真に撮っちゃいました。
そしてせっかくなのでkukkaとしては初めての試みだと思うのですが、バラの名前も添えてみますね

スモーキーなピンク～パープル系のブーケを検討されている方は参考にしていただければと思います

一つのブーケにも綺麗な花だけを厳選して使うために、これだけたくさんのバラを仕入れます。
1種10本なので掛け算すると90本。
実際ブーケに使う量と比較して、仕入れる量は実際使う量の2～3倍くらい。
注文していた花材が仕入れ当日に入ってこない、または状態が悪いなんてこともあるので、保険として予備の花材も仕入れたりします。
「なんでブーケってこんなに高いんだ！」と思ってらっしゃる方も多いと思いますが、こんな理由もあってブーケは高いんです。

さて。
今回主に使ったのはパープルレイン、オーシャンソング、ブルーミルフィーユという紫系のバラに、ベージュピンクのエストリーム、シックなブラウン系ピンクのマホガニーヴェール。
そして綿花のようにぷっくり丸い形のアイボリー色のバラはコットンカップというスプレーバラ。
ほっこりしたつぼみが本当にかわいい

本当はイブピアッチェ（イヴピアジュ・イブピアジェ）やザ・プリンスなどの丸いイングリッシュローズも入れようと思っていたのですが、ちょっと大きくて主張が強すぎたので、色々花を合わせてみて考えた挙げ句、今回は使わないことに。
ちょっともったいない気もしますが、中輪のパープル系のバラだけできゅっとまとめた方が、華奢な新婦様の雰囲気に合う気がして。

どの花材を使うかというのは打ち合わせの時の資料やドレス試着時のお写真を穴があく程眺めて、毎回本当に本当にいつも迷います。
自分がかわいいと思っていた選んだ花も、花嫁様にとってはイマイチということもありますからね。

という感じで今回も悩みながらブーケを仕上げました。
今回はグリーンは全く入れていないのですが、その代わりペッパーベリーはたっぷりと。
色づいた実を入れたことで、秋らしさが出たかなとも思います。
また写真ではちょっとわかりづらいですが、シンプルなドレスのアクセントになるように、リボンをかなり長めに垂らしています。

その長ーいリボンなどはぜひ新郎新婦様のお写真で見ていただければと思います。
素敵なお写真をいただいていますので、それは次回ご紹介しますね