すみコラム 23
「くま見る人生」



先日ご紹介しました宮沢先生の「牛への道」。

その中に「犬見る人生」というエッセイがあるのです。

人は何かを見る事によって生きるのならば、それは「見る人生」と呼べる。朝起きて「犬を見に行こう」と思った宮沢先生が「ただ犬を見る眼つきで世界を見よう」と言う。なんともくだらなくも壮大な話なのですが、ひどく納得してしまいます。


そう思ったら、私はきっと

「くま見る人生」なのだと思います。


犬だろうが、くまだろうが、何かを見て人生を送り、この奇妙な感情を味わいながら広い世界に思いを馳せるなんて、浪漫があるじゃないですか。



昨夜、衝撃的なニュースが飛び込んできました。




※閲覧注意※


なんとも………。


くまが……。


切り裂かれて……。


います……。



おお、ジーザス……。



私の「くま見る人生」は、この犯人の「銃見る人生」によって深く傷付けられました。




そういえば、ちょっと前に話題になったニュースも。




多くの方は、「犬見る人生」なのでしょうが、私はこのくまのぬいぐるみの冥福を祈るばかりでした……。


何を隠そう、このくまはうちにも同じのがいるのです。




GUND社です。



しかし!!!

悲しいニュースばかりではありませんでした。




!!!!!!!!



は!!!!!!!



「車見る人生」なのか

「くま見る人生」なのか

人それぞれだと思います。



しかし、私たちは常に何かを見ているのです。その「見る」行為が無意識であれば無意識なほど、日常化してしまいます。「何かを見る眼つき」に意識を集中させた時こそ、あらゆる後ろめたさに耐えながら見ている物体に心が動かされるのかもしれませんね。