すみコラム「虚を突く」





さて、「虚を突く」という言葉がありますが

「相手の無防備な部分を突破口とし、そこから攻め入ること。「虚」は空虚である、何もない、という意味の他、油断も意味し、「虚に付け込む」などのようにも表現する。」

という意味らしいです。


先日、マルシェに行った時、普段は野菜が所狭しと並んでいるのですが、なぜかその日は、大量の「桜ういろう」と「桜ようかん」が並んでいました。


おひとつ、160円。


よく、スーパーのレジ横に80円位で売ってる羊羹位の大きさです。






私は見事「虚を突かれ」、無意識でカゴの中に入れてしまいました。


これが、駄菓子屋ではだめなんです。おひとつ160円では、駄菓子屋では見向きもされません。かといって、カルディーなんかにあったら、あの季節感猛プッシュ商品の中で埋もれてしまいます。


マルシェだからいいんです。

八百屋じゃないですよ。


マルシェだからいいんです。



また別日に、私は職場から駅までてふてふ歩いていました。

帰り道に「ホープ軒」というラーメン屋があるのですが、そこは「まさに!」なラーメン屋。オサレな外苑通りに、黄色と赤の看板が映えます。




★ホープ軒に行った話


ここですでに「虚はつかれている」のですが、創業うん十年のホープ軒に、そういう話は太刀打ち出来ません。


とにかく私は駅に急いでいたのですが、その光景に「虚を突かれ」ました。

すごいイケメンのグッドルッキングガイの外人さん(オサレスーツ着用)4~5人が、カウンターでラーメンを食べていました。





ワンダイレクションさんかと思いましたが、違いました。






もちろん、二次元ではありません。



虚を突かれた私は、攻め入られ、にやにやが止まらなくなりました。






何事も、あたりまえでは楽しくない。






常に、「虚を突く」隙を狙いつつも、たまには「虚を突かれ」、ふわっとくる笑いの攻め入りを受けるのもいいもんだな~と思い、私は ういろうを食すのであります。