クミシュラン皆川公美子です。
名倉民子さんをガイドにお迎えし、
浅草の新春花形歌舞伎に行ってきましたよ~。
翌日の名倉さんの
『皆川公美子さん主催のイベントで歌舞伎の観劇前レクチャーをさせていただきました!歌舞伎は初体験の方が多かったのですが、皆さん感性が本当に素晴らしく、たくさんのことを舞台から感じていただけたようです。私も楽しかった!
歌舞伎を含めた芸術って、作る側と観る側の生命と生命のぶつかり合いだな、と思う。自分ときちんと向き合って生きている人ほど、舞台から色々なことを感じている。良い物を感じたいなら、自分と向き合って生きることだ。それが感性を磨くということなのかな...などということを参加者の皆様をみていて思いました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。』
奥深い言葉だと思います。
感性ってなんだろうと思うと、
外のものを感じているような錯覚がありますが、
結局は「自分のなかにあるもの」が
外の刺激(歌舞伎や音楽や絵画やなんでも)によって
共鳴しているということじゃないかと思うのです。
だから体感=体幹 なのではないかと思ったりします・・・
解説くださる民子さん。
「花形歌舞伎の見どころは、若い役者さんたちが
一所懸命に努める姿、
今回もお一人をのぞきみなさん平成生まれの
若いかたたちばかりです。」
中村国生(くにお)さん は中村橋之助さんと三田寛子さんのご長男。成駒屋。
中村米吉さんは22歳!中村歌六さんの息子さんで女方。播磨屋。
尾上松也さん。
正統派イケメン。
今回義経千本桜で主役の忠信=子きつねの役でした。
(泣かされた~。)
前田敦っちゃんと交際しているという報道でにぎわいました。
公式ブログ http://ameblo.jp/onoe-matsuya/
坂東新悟さん
すばらしい女方(また修行中とはいえ)になられるのではないかと
思いました。
ただはんなり女らしいというより、しなりがあるというか
しなやかというか、義経千本桜の静御前が素晴らしかった。
民子さんオススメ、新悟さんブログはこちら➡︎http://ameblo.jp/goroku456/
中村隼人さん
お父様は中村錦之助さん。
正真正銘イケメン 二代目のイロオトコという感じの隼人さん。
オフィシャルブログはこちらです。http://ameblo.jp/ha-yatonakamura/
民子さんのレジュメには登場人物やあらすじがまとめられています。
そしてストーリーをなぞりながら、楽しくお話してくださり、
引き込まれます。
頭のなかで場面を想像しながら、観劇1回目を脳内で見ている感じ。
名倉民子さん:
当時の私が歌舞伎を見て思ったことは、
「あ、私これで生きていける」ということ。なぜか、大きな安心感を感じたのでした。
その安心感の正体、当時はわからなかったのですが、今考えると自分の中に「基準」ができたからかな、と思うのです。
美しさの基準、正しさの基準、一流の基準。
変化が早く、様々な価値観が存在する現代の世の中では、
何が大切なのかわからなくなってしまうことが多々ありますが、
歌舞伎は何百年も私たち日本人が受け継いできた「基準」というものを教えてくれるのです。
また、歌舞伎は本当にたくさんの美しさに溢れています。
衣装や化粧の色彩、女形さんの所作、ストーリーの中に見られる人間の情、「大向う」の掛け声の粋など...そんな美しさを発見する度に、
自分の中の「日本人DNA」が呼び起こされるのを感じます。
歌舞伎は
「一声 二顔 三姿」といわれているそうです。
まずは「声」なのですね。
それを思って聞くとほんとに声の届き方には違いがありました。
今まで歌舞伎は数回の経験でしたが、
やはり染五郎さんの声の響きはすごかったし、
ベテラン勢はお歳を召しているはずなのに
なぜかすごく声が届く。
お腹の底からだしている、なんてことは当然中の当然なのですが、
それでも何かの違いがでるのです。
声の大きさを機械ではかったら多分おなじくらい。
野球ではよく「重い球」という表現をしますよね。
同じ150キロでていても、
球の「重さ」が違うと。
あのニュアンスと同じような気がします。
みなさん大きい声はでているのですけれど、
それにしてもこちらへの共鳴度合いが違うというか・・・。
とてもおもしろい経験でした。
ご参加くださいましたのは、