僕の現役生活が昨日で終わりました。
もう二度と復帰する事はないですし、Fのピッチに戻ってくる事はありません。
全日本選手権3日目。
デウソン神戸2vs3フウガドール墨田
全日本選手権で負けた時点で引退すると発表していたのでこれで選手生活を終わります。
もう二度と復帰する事はないですし、Fのピッチに戻ってくる事はありません。
1日経って今もずっと家でボーっとしています。
全身が今も痛い。。
昨日も夜中の4時まで眠れずに静かに1人で過ごしていました。
半分が華で埋まるんじゃないかと思う位の部屋でブログを書いてます。本当に感謝です。
小学生の時から本当にボールを蹴るのが大好きで朝5時に起きて公園で蹴ってたり、灼熱の中1人で黙々と小学校のグラウンドでジグザグドリブルをやったり。
地元にチームがなく野生児だったので4年生の時にやっと隣町のサッカーチームに入ることができて嬉しくてドキドキしたのを覚えてる。
オフサイドなんてルールはスラムサッカーにはなくてゴールの真横で待ってたら注意されたなぁ
「サッカーボールに好かれたかったらお尻でボールに座っちゃだめだよ」とコーチに言われてから昨日まで1度もボールに座ったことがない。
僕が中学まで住んでいた地域の治安が最高だったのでよくシンナー中毒のお兄さんたちに囲まれてボールを蹴ってたなぁ、。
それでもみんな優しくて気を使ってくれて僕だけ1人サッカーに集中させてくれました。
子供の時によく僕の練習に付き合ってくれた友達は何人か亡くなってしまったけど今もよく思い出します。
成長期が遅く、どれだけご飯を食べてもどれだけ寝ても体が小さくてガリガリだったのでそこから数年間は本当に辛かった。
背の順では常に前から2番目だった。
頭の中ではいつも先まで想像してるのにキックは届かず、スピードでは置いていかれ、いつも悔しい気持ちを持ってた。
でもイメージがあるからいつか絶対に大丈夫になるって自分を信じてた。
自分で何かをやると決めたら絶対にやり通す性格は昔から変わらずで、高校時代はずーーっと長い坂道のてっぺんにある実家に
「3年間どれだけ練習で足がきつくても途中で自転車から降りない」と決め、毎日汗だくで途中で降りずに立ち漕ぎで帰ってました。
ある大雨の日に足がペダルからズルッと滑って地面に着きそうになった。
「3年間の継続が途絶えてしまう!」と水溜りにあえて背中から落ち、足の裏を空に向けて回避した。
大雨の中、擦りむきながら横の壁を
使って何とか足の裏を地面に着けずに自転車ごと立ち上がった記憶が。。笑
一生懸命何かをやり続ける事は周りから見ると面白く見えてしまう時もあるかもしれないけど僕はずっとそれで成長してきて大切なものを手に入れてきました。
馬鹿らしく見られても周りの目や恥ずかしい気持ちを捨てて、自分が大好きなものや大切にしたいものを大事に大事に守っていく事、ずっと突き通す事はとても重要なことなんです。
フットサルを始めてもそれは変わらずに続けた。
チャンスだと思ったらそこへ飛び込み、初めて行ったブラジル遠征ではあばらが折れ腎臓に傷がつき、血尿が出たまま決勝でゴールを決め、優勝した事でプロの道が華開いた。
それから何度も何度も優勝を重ねて何度も何度も悔しい負け方を繰り返した。
今だから言えるけど試合の結果とは関係なく、悔しい思いをして家で泣いた事も何度かありました。
胃が痛くて練習場に行きたくない、途中で投げ出そうかと思ったこともあった。
「本当にきつい時、本当に辛い時ほど自分と向き合え」その都度自分に言い聞かして乗り越えてきました。
『良い時も悪い時も含めて人生だろうと。
悔しい時の涙は絶対に周りに見せるなと。』
試合が終わった瞬間
「もうこれで終わりか。やっと終わった。長かった。楽になった。良かった。そっか、、もう終わったんやな、、」とそんな過去の日々がすべて出てきて涙が止まらなくなった。
続ける事ができなくなる涙なのか、大切なものを失う涙なのか、負けた悔しさなのかとにかく溢れてきた。
過去の決勝戦で勝っても負けても泣いたことなんてないのにね。
こんなに最高なフットボール人生を歩める選手は数少ないです。
周りの方あっての僕でした。
1人では何もできない、何もできなかった。
沢山の先輩方、後輩達、支えてくれたスポンサー様方。
変わらない愛で見守り続けてくれた家族。
本当にありがとうございました。
公園での球蹴りから始まった物語もこれで完結です。
これからフットサル界が少しでも後輩達が最後までやりきれるように「やって良かった、やり通す事は悪くないんだ」と思えるように何かしらお手伝いできたらいいなと思います。
最後関東の人たちに試合を見せてなかったことだけが心残りです。
また遊びでそっちでボールを蹴りましょうね。
ありがとうございました。
これからもずっと、サッカーとフットサルを愛してます。
2018年3月5日 松宮充義