長いフライトを終えて東京成田に帰ってきました。
後は関西国際空港への夜の飛行機を待つばかり。。
さすがに子供を11人連れてスペインに行くのは本当に大変だった。
あれがないこれがない、誰と誰が喧嘩した、誰が泣いてる、誰が来てません。
今大会は世界中から有名なチーム参加する大会で、どのチームと対戦しても実力差はかなりあり、
「フットボールを理解している世界」と
そうではない国の差が決定的にあったように思える。
子供達にとっても僕と丸々一週間ほど一緒に過ごすことはとても新鮮だったと思います。
普段はどこかのサッカーチームに所属してる子もほとんどなので、
こうして僕が監督でCRIADORとしてチームとして動いた事で色々初体験の連続だったのではないでしょうか。
まさしく世界へのチャレンジだった。
世界相手に素晴らしい試合も何度も起きました。
僕が今回日本の子供達と行動し、遠征中同時期に他の日本チームや別大会で参加する
他の日本の子供達を見て感じたのはプレー以外の部分のでの幼稚さがピッチ内まで影響しているという事。
シンプルに言うと、自主性、自己管理能力がかなり低くONとOFFの区別が全く出来ていないという事です。
プレー面で言うと、ウォーミングアップが何の為あるのか理解してないし、試合に出るという事がどういう事か理解してない。
ただただチャレンジしたいとか、負けたすぐ後なのに次は勝てるとか平気で言えちゃう。
6点差以上で負けてるにあんまり大した事なかったとか言えてしまう。
楽しみながらやる試合と、責任を持ちながら自分の未来を賭けた試合の区別を
普段からそういう意識でやってないから全てがごっちゃ混ぜになっている。
例えば大切な試合を2時間後に控えているのに、何度も足が疲れるから止めろと言っても試合前にボール遊びをしているのは日本の子供だけ。
ウォーミングアップが始まっているのにまだふざけてる。トレーニングメニューを伝えたのに覚えてない。
試合が終わってから「身体が重かった」「もっとやれた」という。
ホテルで摂る食事は何のために摂るの?
その日の回復と次の日に試合で良いパフォーマンスをだすためには?
夜に飲む水の量は?
朝の散歩やストレッチは何の為?
夕方にパンを食べ過ぎて晩御飯がお腹に入りませんとホテルの食事が残る。
モチベーションは? 試合への心の準備は?コーチングは? 決定力は? 結果は?
誰がどこまでこだわってて、チームでどこまで出来ててはどこまで出来てないか理解してる?
初めて聞くような内容ばかりの顔をみんなしてた。
上手い人が試合に出る、練習を沢山したから試合に出れる。
そう教えられてきた、それが正解だと思っていた日常の皆の経験とは反対で無縁の要求と、初めての言葉の連続で容量オーバーだっと思います。
逆にダメだと思ってたのに何故か沢山褒められてビックリしてる事も。
日本にいて上を目指したいなら5倍速でやるしかない。
特別な選手になりたかったら特別なことをやり続けるしかないと何度も言いました。
個人差はあるので、必ずしも全員がプロを目指す必要はないし、それぞれの成長があればいい
トップレベル、人々の心に残るような選手を目指すなら今書いたような事が出来ないと。これでもまだ一部。
勝負の世界は厳しいので残念ながらそれが出来なければ蹴落とされるしかない。
飛行機から降りる時や、バスから降りる時も、移動するときも常に忘れ物がありました。
いつも学校などで先生方がしっかり忘れ物チェックをしてくれるのでモノをなくす事への恐怖心がないような気がしたので
今回の遠征中「充コーチ、○○がありません」には全て「知らない。それはお前の自己責任だろ」で返しました。
(さすがにパスポートは動きが止まるので預かりましたが…)
それ以外の部分でも点呼や移動、確認、スケジュール管理、かなり選手に役割分担させました。
この子達の将来の為の準備をもうしていってあげないといけません。
自主性、自己管理、まだまだ世界の子供達と比べると低すぎです。
空港につくなり携帯ゲームを始める日本の子供達。
今はONなのかOFFなのか、それぞれにこの遠征で僕と本田拓磨選手と過ごした時間はもう当分やって来ないので
是非今後に役立てて欲しいですね。
あとは関西国際空港へ戻るだけ。
大怪我も病気もなく、本当に良かったです