CBの基礎となるプレー〜守備編〜 | クロコーチのブログ〜スペイン・サッカー留学〜

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大学を卒業してから指導者としてサッカーに携わってきました。
より成長するため、現在世界一のサッカー大国スペインの指導法を学びにバルセロナへ留学しています。
2014-15シーズンはCD.ALMEDAのAlevin A(U-12)でカタルーニャ州3部を戦います!

こんにちは

今回は前回に続いてCBの守備における基礎となるプレーについて書いていきます

①ゴール前の危険なゾーン(下図参照)ではゾーンDFではなく、マンマークで守る
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②中央で相手がボールを持っている場合にはペナルティエリアに入らずに守備をする
③シュートを打たれた際にはこぼれ球を予測する
④相手FWと自チームのGKが1対1になった場合にはゴールのカバーに入る
⑤相手がシュートを打てるゾーンでボールを持っている場合には利き足と逆の足でプレーする方向に誘導する(右利きの相手ならば左サイドへ)
⑥ボールを持ったFWにアプローチする場合には自分の空けた背後のスペースを消しながら行く(他の相手にそのスペースを使われないようにする為)
⑦セットプレーにおいては
・ステップを踏んですぐに動ける準備をする
・相手を抱きかかえるようにしてしまい、ファウルを取られないようにする
・相手から離れ過ぎない→相手に触れる距離(相手のマークを外す動きを腕で阻止する為)
⑧相手FWのマークに責任を持つ
⑨マークとボールを同一視する
⑩簡単に突破されない
11.自分のゾーンを出てボール保持者にアプローチする時には相手の前進を遅らせ、もう1人のFWに使われる可能性のあるスペースを消す
12.数的同数または数的不利の場合にはボール保持者の前進を遅らせる
13.相手FWがワンツーなどを狙ってパスした後に動く場合にはFWへのパスコースを消しながら素早く下がる
14.ボール保持者をマークしているSBやもう1人のCBに対してカバーのポジションを取る
15.背後のスペースにパスを出される前に下がる(ラインコントロール・予測)
16.もう1人のCBが空中で競り合う場合には競り合いが起こる前に後方に下がる→相手に背後を取られないようカバーのポジションを取る
17.相手がマークを外してスペースに走る場合にはついていく
18.守備のバランスを保つ(空いたスペースを埋める)
19.DFラインのバランスを保つ(スライド)
20.相手に背後を取られた場合にはゴール方向へ全力で戻り守備のバランスを整える(直線的に相手を追い掛けても間に合わない場合にはスペースに戻り、先回りする)

以上がCBの基本的なプレーとなります

こうやって具体的に言葉で定義されていれば選手にも明確に伝えられるのでとても有益なものだと思っています

ここまで細かくプレーを定義している「テクニック」担当の先生はスペイン4部のチームで第二監督をしていた人物

しかしそんな彼も今シーズン途中に第一監督と共に解任されているのです

これがリーガ1部でやっている監督であったりグアルディオラやモウリーニョはどのようにサッカーを定義しているのか想像もつきませんが、より細かくやっているのでしょう

いやー、サッカー大国スペイン
本当に奥の深いところです