人類最大の苦悩は性である | 真実は人を幸福にするか?

真実は人を幸福にするか?

桑田義雄が、うかんだり、もぐったりするブログ

心理学者のフロイトは、「精神病の原因は、全部、性欲なんです」って言い切っちゃった人です。
だから弟子のユングやアドラーが、「それって極端じゃん」って離れちゃった。

俺もフロイトの話には、未だにマザコン的な、ぞっとするものを感じるけど、精神病の原因が全部性欲って事自体は、真理だなって思うようになった。


仏教の歴史は、小乗→大乗→密教 って流れだ。
この密教にも、初期密教(雑密:大乗仏教の中のダラニ等)→中期密教(空海の学んだやつ)→後期密教(左道密教)って歴史的流れがある。

この後期密教の最重要テーマは性欲だ。

つまり、仏教の課題の中で、最後の最後まで残ったのは、「性欲をどうしたら良いのか」って事だったんだ。

でも、結局、わからなくて、とち狂った、坊さんたちは、「セックスによって悟りが開く」なんてわけのわからん事を出だして、「ダキニ」と呼ばれる墓地に居住する売春婦たちを相手にセックスしたわけだ。

こんな馬鹿な事をするから、イスラムに邪教扱いされて滅ぼされた。
これで、インドから仏教は滅んだ。


だけど、それで密教の歴史は終わりじゃなくて、後期密教はチベットに伝わる。
チベットはダキニを神格化させる。
女神として崇拝する。
ダキニ神を崇拝する事で、煩悩即菩提できる。
つまり、セックスするんじゃなくて、ダキニ崇拝によって性欲から脱却するって発想なだな。
ちなみに、このダキニ信仰は日本にも伝わっている。
豊川稲荷とかが、それだ。

ただ、ダキニ信仰を待たずして、すでに中期密教の頃から、愛染明王信仰ってのがあり、これも上記の目的を持って信仰されて来た。
(日蓮法門にも愛染明王信仰が含まれている)


仏教の話は長くなったが、これだけ、性欲は心理学においても、宗教においても、重要なテーマという事だ。
アダムとイブの神話に出てくる「ヘビ」も性欲の象徴だしな。

俺は性欲がもし、人間から無くなったら、ほとんどの犯罪は無くなると思う。
まあ、そうなれば人類そのものが無くなるが。


【結論】

現代心理学は性欲の問題を避けていると思う。
だから、諸々の精神病を解決できないのだと思う。

宗教も、密教やヒンドゥー教のような、性欲に向き合ったものは、まだ研究する余地はあるが、それ以外のものについては、キレイ事に終始し、まるで役に立たない。
かと言って、密教が素晴らしいという話じゃない。

この世に完全な心理学も宗教も存在しない。
そういうのを俺も探して今日に来たが、結局、無かった。

心理学者も宗教家も情けない限りだが、彼らを責める事はできない。
なぜならば、この問題の解決は不可能なのだ。

性犯罪者の再犯を防ぐために、世界のどこの国も悩んでいるが、去勢するか、特殊な薬を投与するしか方法が無い。

世の中には、どうしても解決できない問題がある。
その中の一つが「性」である。
そして、その「性」という問題こそが、人類中、最も最大の問題である。

つまり、人類は「性」という悪魔と付き合いながら生きて行くしかない。
だが、その「性」は、悪魔であり、また神なのだ。
なぜならば、それなくして人類は存在しない。

我々人類は、もともと、悪魔と神のあいの子であり、それゆえ、苦悩を抱えながら、生き続ける他、方法は無いのである。


性の苦悩を受け容れよ。




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