★最後まで私を許さなかった人。 | 40歳からインテリアブランド始めました★瑞希

40歳からインテリアブランド始めました★瑞希

華アーティスト
インテリアコーディネーター

スパイスアップリビング
というインテリアブランドにて
自分で創った生花アート作品を撮影し
アートパネルやインテリア雑貨にして販売しています

今日は
色々バタバタした日だった

クッションの打ち合わせと
縫製依頼をしてきた


そんな中
定期的にメンテしに通ってる
歯医者さんで

歯を治療すべく
削ってもらってる時に


私は
ほんとうに

ふかーくふかーく

自分を責め続けてたことを
ひしひしと感じたんだ


私が

歯医者さんにならなくて
ごめんなさい


私が

歯医者さんと結婚しなくて
ごめんなさい


家を継がなくて
ごめんなさい




私が小学校に上がる前に
開業した実家の歯科医院は

時代のタイミングもよくて
右肩上がりに上手くいった


生活は
以前に比べて
豊かになっていった


そんな中で

いつの間にか
私の将来は実家の歯科医院を
婿をとって継ぐことに
決まっていた



高校2年の時だった
小学校から中学まで仲良かった
友達と偶然再会した

彼女は中学卒業後から
アメリカへ留学し

受験勉強と偏差値のことばかりで
頭がいっぱいになってる
同級生と違って

英語を学び
彼氏も出来て、派手なファッションで
留学生活を満喫していた


それを見た時
一気に私のやるせなさや
不満が爆発したの


本当は私だって
留学したかった

恋愛や友達との生活を
楽しみたかった


でも、私の目の前に広がるのは
より高い偏差値を目指して

医歯薬を目指す先生と同級生たち

そして
いずれ家を継ぐ重圧と束縛で

原因不明の頭痛に
悩まされるようになり


勉強が手につかなくなった



それを見た両親は
私に

もう勉強しなくていい
好きなことをやんなさい
どっか大学に行けばいい

子供が勉強出来ないのなら
家業を継げる婿を取ればいい

となったのだ



でも、きっと
そっからなんだろうな

私が親が望んだレールから
ドロップアウトしたことを
許せなかったのは
 

家族の中で
自分だけよそを向いてる 

家業なんかじゃなく
私は芸術や建築に向いてたし
海外に出たかった


家の中で
はみ出し者なのに
表面では親に合わせる自分

それを20代は
なんとか誤魔化してやってきたけど

32歳の時
もう自分を誤魔化しきれなくなって

夫との結婚を機に
家を
家族を
家業を棄てた



自分の人生を選んだしまった
深い深い罪悪感

それを見たくなくて
家を家族を否定し続けた



夫を見てても
何で素直に家業を継げるんだろう

どうして私は
家業を継ごうと思うやうな
子供として
生まれ落ちなかったんだろう


家業を継いでる人を見ると
胸が痛んでしょうがなかった


だから
実家にしても義実家にしても
家族から自分を切り離したくなる
衝動にいつも駆られた



私をずっと責め続け
許さなかったのは

改めて気づいたよ


だから
自分の生い立ちを否定
したかったんだね




充分に悩んだし
もうまるっと家も育ちも罪悪感も
受け止めて
次へ行こう





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