やっぱり、香港映画はおもしろい!

昨日は、杨幂と黄晓明主演の純愛ストーリー『何以笙箫默』を見たけど退屈で。笑。
現在中国で空前絶後の大ヒット中の『ワイルド・スピード』の最新作も見たけど、今日の『赤道』の方が、何倍もおもしろかった。←あくまで個人の感想。

カメラアングルが工夫されていて、画面に飽きない。
そして、ストーリーの展開も意外。
また、香港映画特有の、重要人物がどんどん死んでいくパターンも健在。役者はいつもおなじみの顔ぶれなので、みんな一体何回死んでいるのだろうと思う。笑。

また、アジア全体で売ろうとしているようで、韓国の俳優も出演し、日本の京都ロケもある。
とりあえず、あらすじから。


あらすじ
中国の東北地方に、飛行機が墜落した。その飛行機は、韓国で開発された最新兵器DC8(という名前だったと思うけど、記憶違いだったらすみません)を運んでいた。警察が捜索するが、DC8はなくなっていた。いなくなったスチュワーデスがおり、彼女が持ち去ったと疑われた。


情報では、DC8は香港に運び込まれて、そこでテロリストに売買されるという。
香港では、警察が秘密裏に動き始める。

責任者は、特別テロ対策部の李彦明(张家辉)だ。彼は、物理学教授の肇志仁(张学友)に協力を求める。肇志仁は、政府に協力するのは意に染まない。しかし、DC8の威力はすざまじく、爆発すれば香港がなくなってしまうと予想される。だから、香港の安全のために力を貸すことにした。

韓国からは、国家情報院の副理事・崔民浩(池珍熙、チ・ジニ)と情報院のスパイ?朴宇哲(崔始源、チェ・シウォン、アイドルグループのスーパージュニアのメンバー、久しぶりに見たら顔が”進化”してる気がする。笑。)の2人がやってきた。


香港には、武器の売買をしている有名な人物がいる。コードネーム・「赤道」。
日本の朝廷から三種の神器を盗んだという。(爆笑!)アメリカに渡り武器商人となり、数々の大取引を成立させて、一度もしっぽを掴まれたことがないという伝説の人物だ。


金焘年(张震)は、ボディガード张怡君(文咏珊、女性だけどやたら強い)を連れて、立体駐車場で西洋人の武器商人と商談を始めた。そこに、香港警察が踏み込み、激しい銃撃戦となる。
金焘年は取り逃がしてしまうが、彼が持っていたDC8を奪うことはできた。

韓国からやってきた崔民浩と朴宇哲は、爆発しないようにセットし直し、韓国へ持ち帰ろうとしたところ、大陸から政府の役人、宋鞍(王学圻)がやってきて、香港は中国の一部なのだから中国の法律に従ってもらう。こちらの許可なく持ち出すのは許さんと言い始める。


崔民浩と朴宇哲は、一刻も早く韓国に持ち帰って任務を完了したいし、李彦明と肇志仁は、安全のために危険な兵器を香港に保管するのは反対だ。しかし、北京から兵器の専門家が来るというので、しょうがなく地下の安全な保管庫にDC8を入れることにした。


金焘年は、もちろん、DC8を再び盗んで、西洋人の取引相手に売りたい。香港警察のコンピューターをハッキングしたり、警察に対抗できるだけの武器を揃えたり。警察も、何とか彼の正体と居場所を掴もうとする。そこに、大陸からの横やりが入って、3者入り乱れての攻防が繰り広げられる。特に、香港と大陸の確執はストーリーに緊張感をもたらしている。


肇志仁は、李彦明にも内緒で、崔民浩と朴宇哲にDC8を持ち出させ、早く韓国に帰ってもらおうとする。計画は成功。しかし、崔民浩と朴宇哲は、金焘年や西洋人の武器商人たちに襲われ、再びDC8を奪われてしまう。


ここにきて李彦明は、内通者がいるのではないかと疑い始める。情報が漏れているのだ。
内通者は誰なのか? それだけではない、赤道は何者なのか? どこにいるのか?
李彦明は、ひとつの結論に至る。それを確かめようとするのだが・・・。

そして、李彦明の後を受け、宋鞍は日本の京都にやってくる。鞍馬寺、鞍馬駅。笑。
そこで、赤道が武器の取引をするという情報があったのだ。果して、赤道を逮捕することができるのか・・・。


アジアでウケる?
まず、韓国。有名俳優のチ・ジニと、男性アイドルグループのスーパージュニアからもチェ・シオンという布陣。ファンを見に来させようというもくろみは、まあいいのではないかと思うが、韓国の国家情報院を若干なめてるんじゃないの? と思うシーンがたくさんあった。

韓国俳優は、体格もよくアクションも素敵にこなして、かっこいい。
でも、中国大陸の役人が出てきて「持ち帰るな」と言われたら、すぐに従っちゃう。出かける時、大統領から直々に命令されて来てるのに、そんな程度なのか・・・。

そして、2人は通訳の女性と3人で、香港の庶民的な食堂で飲みながら、議論を始める。内容は、今回の事件のこと。
・・・そんな、超極秘事項なんだから、いくら酔っぱらったって、こんな町中の誰が聞いているか分からないような所で、大声で話したりしないでしょう。笑。訓練されてる情報局員ですよ。

さらに、地下倉庫から秘密にDC8を盗み出し韓国に帰るとき。襲われて奪われて、自分たちの命も狙われるのだけれど、不用心すぎるって。笑。
結局、DC8を取り戻すことはできなくて、1人は命を落とし、1人は重症。←ネタバレ・・・。

韓国人が見たら、面子ないと思うんじゃなかろうか。
韓国でヒットするか疑問だわ・・・。


また、日本に関しても、「三種の神器を盗む」って何? 
京都ロケ? 
ちょっとかすっているけれど、それくらいでは、日本人を引きつけないと思う。


ただ、そんなことを気にしないで見たら、面白いです。←ここ強調!


ただ、ラスト。
実は、終わらない・・・。笑。←ネタバレ。
続きがあるのか?

それは分からないけれど、衝撃のラストではある。


観客評価は、6.4点。
続きがあれば、私はまた見るけどね。