人間相関図

人生に一つの正解などある訳なく
全ては相関関係に成り立っている
その場の環境に合った人が
上手かったと言えるだけだ
天才や賢者や強者や器用さや立派さは
称えたり褒めたり敬う人々が居るだけ
反対の立場の人々を責める力にもなる
無能や愚者や弱者や不器用さや堕落は
迷惑を掛けたり貶されたり苦しむだけ
同じような立場の人々の救いにもなる
自分以下の人間を見て
応援する人々と嫌っている人々に
救われる人々と嘲笑っている人々
自分以上の人間を見て
尊敬する人々と目標にする人々に
目障りな人々と自分を責める人々
自分に厳しい人を見て
敬する人々と圧迫感を感じる人々
自分に甘い人を見て
許せない人々と気が楽になる人々
愚者も何かの役に立っていれば
賢者も何かに迷惑を掛けている
気遣いだから余計に気を遣わせて
真面目を好む人々と癇に障る人々
立場によって見方が変わり
性格によって想いが変わる
どんな救いようのない人間も人を助け
どんな立派な偉人でさえ人を苦しめる
それは人間相関図だ
大半に好かれる偉大さはあっても
万民に好かれる正解などないのに
何年も正解を目指し続ける人間達は
正解が分からないか無いに辿り着く
それは何年生きても当たり前の事だ